インテリアにも絶対注目してほしい!一度は見ておくべき映画5選
『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)
ヨーロッパ最高峰と謳われていたグランド・ブダペスト・ホテル。多くの宿泊客のお目当ては、徹底したプロの仕事をする“伝説のコンシェルジュ”グスタブ・Hでした。ある日、グスタブの長年来のお得意様、マダムDが殺される事件が発生します。ある出来事から容疑者として追われることになったグスタブは、ベルボーイ・ゼロの協力のもと真犯人を探していく。 細部にまでこだわり抜いた映像や美術で、作品を観るたびにいろんな楽しみ方を味わわせてくれるウェス・アンダーソン監督。本作は、ある事件を中心としたテンポの良いサスペンス的な面白さもあるのですが、やはり注目してしまうのは、クラシカルなつくりで絵画のように美しいホテルです。 色彩美、造形美、そしてそのホテルのなかを気持ち良いくらいスーッと動くカメラの映し方。引きの画も、寄りの画も細部まで惹き込まれます。ロケ地は、ユネスコの世界遺産に登録されたドイツのゲルリッツ。旅行気分で映画を楽しむのもあり⁉
『シンプル・シモン』(2014)
物理とSFとお兄ちゃんのことが大好きなアスペルガー症候群のシモンは、気に入らないことがあるとすぐにドラム缶製のロケットに閉じこもってしまう。そんなシモンを理解しているお兄ちゃんのサムと、お兄ちゃんの恋人フリーダと3人で一緒に暮らし始める。しかし、フリーダは家を出ていきます。落ち込んでいるサムに恋人を探し始めるシモンだったが…。 第84回アカデミー賞外国語映画賞のスウェーデン代表に選出された心温まるキュートなラブコメディー。本作は、兄の恋人探しをするなかでシモンが人と出会い、向き合い、いろんな経験をしていきます。物語の視線や描き方もポップでハートフル。 そして、北欧好きにはたまらない、カラフルでおしゃれなインテリアを楽しめます。シモンたちが暮らす家の壁紙、時計や本棚、シーツやテーブルクロスといったファブリックなど、お部屋づくりの参考にしたく組み合わせがたくさん。ファッションやアクセサリーも素敵なのでぜひ細部までチェックしてみてください。