もう限界…離婚が頭をよぎったときのチェックリスト 「気持ちと現状」を見極め判断を【夫婦カウンセラーがアドバイス】
自分の気持ちをチェックするポイント
自分の気持ちを確認するときのチェックポイントは次の5つです。本当に離婚したいのか、離婚して後悔しないか、を改めて振り返ってみましょう。 ・離婚したい理由は何か ・相手への愛情は残っていないか ・精神的に落ち着いているか ・離婚後の生活に不安はないか ・離婚後の幸せな自分を想像できるか ▽離婚したい理由は何か 離婚したい理由は何かを改めて考えてみましょう。DVや不倫のように、結婚生活を続けていくのが困難な理由は明確でしょうか。相手が離婚に合意しない場合は、「旦那と性格が合わない」「妻のことが嫌いになった」などというあいまいな理由では離婚できません。 離婚したい理由を自分なりにいくつか挙げてみたら、今度はそれが夫婦関係が破綻しているとまでいえるのかどうか、自分にとって耐え難い苦痛なのか、関係修復は不可能なのかを冷静になって考えてみましょう。 ▽相手への愛情は残っていないか 相手への愛情がすっかり冷め、もう残っていないのか、自分の気持ちを振り返ることも大切です。相手への愛情が残っていて、少しでも迷う気持ちがあると、離婚してもしばらくしてから後悔する恐れがあります。 ただ、相手への愛情とは別に「私がいないと、旦那は困るのではないか」「妻を一人ぼっちにしたらかわいそうだ」などと考える人もいます。この場合、相手に頼りにされることで自分自身の価値を確認するという心理状態に陥っている可能性があります。また、「離婚したら子供がかわいそうだ」と考える人もいます。 こうした相手への同情や、子あり夫婦だといった事情はひとまず横に置き、まずは相手への愛情が残っていないのか、もう愛情を抱くことはないのかを考えてみましょう。 ▽精神的に落ち着いているか 今、自分が精神的に落ち着いているのかを確認することも大切です。一時的な気分の落ち込みで離婚しか考えられない心理状態になっているのかもしれません。離婚は気分が落ちついた状態で、冷静に考える必要があります。 もし、なかなか解消しない不安感や気分の落ち込み、どうしようもない苛立ち、不眠などを自覚しているのなら、精神科や心療内科を受診するといいでしょう。夫や妻との不仲が精神的な疾患を引き起こしている可能性があります。精神的に落ち着けば、離婚とは別の道も考える余裕が出てくるかもしれません。 ▽離婚後の生活に不安はないか 離婚後の生活に不安はないでしょうか。住むところや仕事は確保できるでしょうか。周囲に困ったときに助けてくれる人はいるでしょうか。子連れで離婚するときは、子供の学校をどうするのかも考えなければなりません。 また、離婚に相手も合意した場合、財産分与はどのように行うのか、慰謝料は発生するのか、といったことも今後の生活を考えるうえで重要です。子あり夫婦であれば、養育費を受け取れるのか、また支払わなければならないのかも大切なポイントです。もし、離婚後の生活に不安があるようなら、離婚は先延ばしにした方がいいかもしれません。 ▽離婚後の幸せな自分を想像できるか 離婚したら、どのような生活になるのかも想像してみましょう。果たして、今とは違って幸せな自分の姿を思い浮かべられるでしょうか。もし、孤独な生活や経済的に苦しい状況しか想像できないのなら、離婚は思い留まった方がいいかもしれません。 それでも、今のつらい状況から抜け出したいというときもあるでしょうが、そのときは少しでも幸せなイメージを描けるよう、できる限り事前の準備を進めましょう。
【関連記事】
- 「夫に触られたくない」気持ち悪くなってしまう6パターン どうすれば…「離婚するしかないのでしょうか」
- <相談>離婚して2年、今さら後悔…別れた夫と復縁できますか「ルーズだったけど、おおらかな人だったな」【夫婦問題研究家・岡野あつこさんがアドバイス】
- <相談>「この日を待っていたの」転勤の辞令が下りた日に、離婚を切り出してきた妻 数年前に終わったはずの浮気を責められ動揺【夫婦問題研究家・岡野あつこさんがアドバイス】
- 【漫画】家にお金を入れない旦那さんと、どうして5人目を妊娠してるの?…「離婚するする詐欺」の友人との付き合い方
- 【漫画】不倫、離婚、再婚…好き勝手にしたくせに、今さら「子どもに会いたい」「金がない」!? “不平たらたら”な元夫にげんなり