テトラ、次世代のエアタクシー「teTra Mk-7」発表、無人運用も
テトラ・アビエーションは12月2日、エアタクシー事業のコアと位置づける次世代の電動航空機「teTra Mk-7」を発表した。
この機体は、同社がこれまでに開発してきた技術をベースに、民生用量産型として完成度と信頼性を大幅に向上させたもの。環境に優しい電動機構を採用し、二酸化炭素の排出を抑える設計となっている。コンパクトな設計により、都市部や山間部などの狭いスペースでも運用が可能だ。
「teTra Mk-7」は最新の制御システムと多数のプロペラ、滑空性能を持つ翼を備え、緊急時でも安全に着陸できるよう配慮されている。これにより、パイロットによる運用だけでなく、将来的には無人運用にも対応できる柔軟性を持つ。
テトラは、この機体をエアタクシー事業のコアとして位置づけ、都市部と郊外をつなぐ次世代の移動手段を普及させる計画を立てている。さらに、Mk-7の機体設計と基盤技術を活用し、物流分野や調査・偵察分野での派生モデルの開発も構想している。
teTra Mk-7 Freighterは物流用途向けのモデルで、航空貨物輸送用コンテナに対応した機体内部構造に最適化されている。また、teTra Mk-7 Surveyorは点検・偵察・調査用途向けのモデルで、多方向に向けた高感度カメラやセンサーを搭載している。
テトラ・アビエーションは、これらの取り組みを通じて、次世代型モビリティの普及を目指し、物流分野や都市間移動における活用を積極的に進めていく。
レスポンス 森脇稔