【朝日杯FS】ニタモノドウシ 無敗3連勝へ文句なし!ムーア大興奮「ベリーグッドコンディション」
2歳マイル王決定戦「第76回朝日杯FS」の追い切りが11日、東西トレセンで行われた。美浦では2戦2勝ニタモノドウシがWコースで目を見張る動き。父ディーマジェスティに似たピッチ走法で軽やかな伸び、無敗3連勝へ万全をアピールした。 名は体を表す。ニタモノドウシの最終リハは、父ディーマジェスティのような重心の低いスピード感満点の走り。高木師も「兄姉とは全然似ていないんだけど、やっぱり父には似ているね。反応良く最後までしっかり動けていた。何の問題もありません」とフットワークに目を細めた。 ムーアを背に実戦形式の3頭併せ。オウギノカナメ(4歳2勝クラス)を前に、トゥルーサクセサー(3歳1勝クラス)を後ろに置く形でスタートした。序盤は緩いラップでも抜群の折り合い。鞍上の指示にきっちりと反応、3角過ぎからスムーズに加速していく。僚馬の真ん中に入った直線では四肢を素早く回転させて、しなやかに伸びた。 5F68秒7~1F11秒7で余力十分に併入。輸送を考慮した馬なりで時計は特筆するものではなかったが、2歳馬らしからぬ高い操縦性を見せた。「ハッピー!ベリーグッドコンディション(凄くいいね)」と冷静沈着な英国の剛腕も興奮気味に褒めちぎった。 前走から4カ月の充電で馬が変わった。「体が競走馬らしくなってきた。厩舎に来た当初はずんぐりむっくりという感じだったけど、ノビも出てきたね」(高木師)。メンタル面の成熟も顕著だ。「だいぶ大人になってきた。気持ちが入り過ぎちゃうところがあるけど、そこが解消されてきたよ」。心身の完成度は高い。 適距離とは言えない新馬戦(1200メートル)を完勝し、2戦目のクローバー賞(1500メートル)はレコード勝ち。秘めた能力は疑いようがない。今回の舞台は京都芝1600メートル。「距離は延びた方がいいと思っていた。札幌の洋芝で勝っているから荒れ馬場も向くんじゃないかな」とトレーナーは条件好転を強調。16年に皐月賞を制した父と同じG1の頂へ向け、連勝で突き進む。