大麻摘発者が過去最多6482人 23年、初めて覚醒剤上回る
2023年に大麻取締法違反や大麻に関する麻薬特例法違反容疑で、全国の警察が摘発したのは6482人だったことが21日、警察庁のまとめで分かった。前年から1140人増え、統計のある1958年以降で過去最多。初めて覚醒剤関連の摘発者数を上回った。摘発者の73.5%が10~20代で、若年層に大麻が広がっている現状が改めて浮き彫りとなった。 大麻関連の摘発は年々増えており、年齢層別では20~29歳が3545人と全体の54.7%を占め最多だった。20歳未満は1222人で18.9%だが、19年の609人からほぼ倍増。警察庁の担当者は「スマホの普及で大麻に関する誤った情報に触れる機会が増え、心理的ハードルが下がっているのではないか」とみている。 大麻を巡っては警視庁が23年7月以降、大麻取締法違反容疑で東京農大ボクシング部の部員4人を逮捕した他、同法違反と麻薬特例法違反容疑で日本大アメフト部の部員3人を逮捕した。
23年12月には、大麻も麻薬取締法の対象にして使用罪が適用できるようにした改正法が成立した。