Web通帳を見たら1ヶ月以上前に覚えのない金額が引かれていました。クレカの不正被害に遭ったかもしれませんが、届け出は間に合いますか?
クレジットカード会社は不正利用に対する補償制度を設けている
クレジットカードの不正利用の被害に遭った際には、不正利用の請求の取り消し、損害額の補償といった措置を取ってもらえます。ただし、不正利用の請求の取り消し、損害額の補償をしてもらうためには「申告日から遡って60日前までの利用分」といった条件を満たさなければなりません。 例えば、不正利用の被害に遭ったのが1ヶ月前(30日)であれば、その後30日以内に所定の方法で届け出を行えば、請求の取り消しや損害額の補償が認められます。 ■補償適用されないケース クレジットカード会社に不正利用の届け出を行ったのが定められた期間内であっても、請求の取り消しや損害額の補償をしてもらえないケースがあります。補償されない主なケースは、以下のとおりです。 ●クレジットカードの本会員の家族や同居人による利用だった ●クレジットカード会社が求める書類を提出しなかった ●クレジットカード会社が行う損害状況の調査に協力しなかった ●購入した商品がクレジットカード契約者の登録住所に配送、かつ受領された記録がある ●暗証番号やパスワードなどの個人情報が流出した理由が、カード契約者の故意や過失によるものである ■補償を受けるための手続き方法 不正利用の被害に遭い、請求の取り消しや補償を受ける際には、クレジットカードの裏面に記載されている問い合わせ先電話番号に連絡する、または会員サイトから状況について申請しましょう。その他にも、警察に紛失届の提出と希望があればクレジットカードの再発行を行うなどしてください。
クレジットカードの不正被害に遭ったら速やかに補償手続きを進めよう
クレジットカードの利用明細書や通帳に利用した覚えのない請求や引き落とし金額があった場合、早急に確認と対応を行ってください。不正利用の被害拡大を止めるのはもちろん、一定期間内に届け出を行えば請求の取り消しや損害を補償してくれるからです。 ただし、請求の取り消しや損害を補償してもらえるのは、「申告日から遡って60日前までの利用分」とされているのが一般的です。確認や届け出を行うタイミングが遅れると損失だけ残るので、通帳や利用履歴は定期的にチェックするなどして注意しましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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