“脱臼ガッツ”に東海メディア歓喜のワケ よぎった1年前の悪夢「立浪監督の結果はハズレ」
中日・井上一樹監督の“初仕事”に「感情を爆発させていました」
ドラフト会場で起きた“脱臼ガッツ”は、大阪で待機していた報道陣の拳も強く握らせた。中日は24日に都内で開催された「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で、4球団競合の末に関大・金丸夢斗投手の交渉権のクジを引き当てた。井上一樹新監督が就任早々の“大役”を全う。関大で待機していた名古屋5局のテレビ局員たちも大はしゃぎだった。 【写真】中日指揮官、声を詰まらせ感極まり涙 歓喜の理由には1年前に経験した“悪夢”があった。昨年のドラフト会議では、前日に中日が唯一、度会(現DeNA)の1位指名を公言していた。交渉権の獲得を“確信”していた東海地方のメディアは、ENEOSの指名待機場所だった神奈川県川崎市内の会見場に殺到。テレビカメラ13台が並び、会見前に会場の様子を伝える局もあるなど熱気に満ちていた。 しかしながらDeNA、ロッテも1位で指名。最終的に3球団が競合し、当たりくじを引いたのはDeNA……。運命の“青い糸”は結ばれず、東海地方から集結したメディアは一気に退散する“寂しさ”が残ったのだった。 そんな経緯があるだけに、今回は井上監督の渾身ガッツと同時に関大で待機していた取材班も大喜び。「昨年もくじで抽選になったのですが……。立浪監督の(前)結果はハズレ。度会選手の会場で結果を待ったアナウンサーたちも、くじが外れたのを確認するとトボトボと現場を去って行ったと聞きました」と番組ディレクターは明かす。「今年は見事に的中で、戦力的にも大きく、スムーズに中継などにも入れて、『井上監督ナイス過ぎる』という声が出ています」と満面の笑みを浮かべていた。 ドラフト会場の井上監督を見た番組ディレクターは「相当、喜んでいましたね。嬉しすぎてたまらなかったんじゃないですか? いつもは淡々とインタビューに答えられている感じなので『脱臼しそうだった』というのは、シンプルに強いガッツポーズが飛び出したんだと思います。普段は冷静にお話をされる方なので……」と驚きの表情だった。