「基礎が欠如している」ド軍右腕のジャッジら“こき下ろし発言”に元MLB戦士も同意 拙守連発のWSに「走塁も下手だった」と主張
ベテラン投手の辛辣な発言は波紋を呼んだ。 声の主となったのは、ドジャースに所属した36歳の右腕ジョー・ケリーだ。これまでも歯に衣着せぬ発言でお茶の間を賑わせてきたベテランは、米ポッドキャスト番組『Baseball Isn’t Boring』でヤンキースとのワールドシリーズを回想。その中で相手を「もしプレーオフに出場したチームを良いチームから順番に並べ替えれば、彼ら(ヤンキース)は8番目か、9番目」と酷評したのだ。 【動画】まかさの失態…ヤ軍エースのコールが犯した緩慢守備をチェック ヤンキースにしてみれば、耳の痛い話かもしれない。ドジャースが世界一を決めた第5戦では、0-5とリードしていた5回にアーロン・ジャッジ、アンソニー・ボルピー、ゲリット・コールが守備のミスを連発。そのわずかな綻びを突かれて逆転負けを喫していた。 ヤンキースが15年ぶりの世界一を逃す原因ともなった拙守。そこを突くケリーは「僕らはいくつものスカウティングリポートに目を通し、細部まで注意を払っていた。クラブハウスにはスーパースターがたくさんいるけど、彼らもそれに気をつけ、怠慢せず、全力でプレーしている。それが最大の違いだ」と語り続けた。 この指摘に反発が目立った一方で、同調する声も相次いだ。かつてマリナーズなどで活躍したハロルド・レイノルズ氏は、MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組内で「自分も彼とほぼ同意見だ」と吐露。ヤンキースを「8番目か、9番目」とする意見に同意した理由を語った。 「ヤンキースは基礎的なプレーの欠如を露呈していた。ホームランを打つことで勝ってきた彼らだが、それが欠点を隠していただけだ。彼らは守備だけじゃなくて走塁も下手だった。改善が必要なのは明らかだ」 さらに「才能に溢れた選手たちはいるが、今後の方向性が心配だね」と強調するハロルド氏は、「今のままではダメだ。ソトがいなくなったらどうなるんだ」とも指摘。今オフにFAとなるフアン・ソトが退団した後のヤンキースの状況に懸念を示した。 来季に向け、改善が強く求められる名門はいかにして変革を遂げるのか。ソトとの大型契約締結を狙うとされる来春までの補強が一つのカギにもなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]