元琴奨菊の秀ノ山部屋が初白星 柔道で鍛えた同じ福岡出身の19歳が殊勲【大相撲九州場所】
◆大相撲九州場所初日 序二段・誠雄(突き落とし)本木山(10日、福岡国際センター) 西序二段39枚目の誠雄(19)=福岡県柳川市出身=が、10月に独立を承認された秀ノ山親方(40)=元大関琴奨菊、同市出身=の秀ノ山部屋に本場所初白星をもたらした。 ■発生率0.01%の大技【動画】 押していって最後は突き落とし。土俵を下りるとすぐにビデオ室にいる師匠に報告し「良かったな」と声をかけられた。初の本場所に臨む秀ノ山部屋勢にとって最初の取組。「リラックスしてやろうと思いましたが、場所の経験自体が少ないので緊張しました」と言いながら、駆け付けた家族の前で白星。「一発でもっていきたかったのですが、引いてしまったのでいい勝ち方ではありません」と反省も忘れなかった。 福岡・大牟田高時代は柔道でならし、昨年の金鷲旗高校柔道大会では副将として3位入賞に貢献した。もともと憧れていた師匠の影響で相撲に進み、今年の春場所が初土俵。昨年の九州場所は会場で見ていたという。「今、自分が出ているのが不思議な感じ」。それでも師匠も自身も柳川市出身とあって「福岡県柳川市出身、秀ノ山部屋」とアナウンスされた時には大きな拍手を受け「うれしかったです」。自身の今場所の夢は「勝ち越して優勝したい」。記念の白星で、部屋も19歳のホープにも弾みがついた。
西日本スポーツ