J1とJ2クラブ必見!? J3からステップアップ濃厚な最強の10人。今季印象的な活躍を見せたのは?
2024シーズンのJリーグは佳境を迎えている。今季のJ3は大宮アルディージャが圧倒的強さで優勝を決め、1年でJ2への昇格を決めたが、厳しい戦いもあった。かつてJ1にいたチームも苦戦するJ3において、ステップアップしそうな選手は誰なのか。今回は、来季J3からステップアップが濃厚な10人を紹介する。※成績は第35節終了時点
FW:塩浜遼(しおはま・りょう)
所属クラブ:福島ユナイテッドFC 生年月日:2000年5月7日 (24歳) 今季リーグ戦成績:34試合14得点6アシスト 福島ユナイテッドFCに所属する塩浜遼は現在得点ランキング3位の14ゴールを決めている。静岡学園中学・高校を経て順天堂大学に進学。2023シーズンから福島ユナイテッドでプレーすることとなった。 昨年3月5日に行われたJ3リーグ開幕戦、FC今治戦でJリーグデビューとなり、その後も出場機会を重ねていく。プロ1年目で37試合に出場し、5ゴール2アシストを記録。そして、今季はここまで34試合で14得点6アシストと昨季の成績を上回る活躍を果たし、躍進を遂げている。 プロ1年目の昨季はインサイドハーフやセンターフォワードなど中央の位置でプレーしていたが、今季は4-3-3の右ウィングにポジションを移してから大躍進。得意のドリブル突破から局面を打開し、ゴールを量産してきた。 今季は決定力も増してきており、J3で花開いた選手の1人である。まだ24歳と若く、個人昇格の可能性もあるかもしれない。
FW:浮田健誠(うきた・けんせい)
所属クラブ:AC長野パルセイロ 生年月日:1997年6月12日(27歳) 今季リーグ戦成績:35試合13得点2アシスト AC長野パルセイロでプレーする27歳のFW浮田健誠は、柏レイソルU-18出身。高校3年次の2015年4月には、柏のトップチームに2種登録され、同年5月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のベカメックス・ビンズオン戦で初出場を果たした。 ただ柏のトップチームに昇格せず、順天堂大学へ進学。セルティックのサッカー日本代表MF旗手怜央とは同期で、ともに1年生の時から出場機会を与えられていた。U-19全日本大学選抜のメンバーにも選出されるほどの成長を遂げ、2020シーズンにレノファ山口FCへ加入となった。 2022シーズンはSC相模原へ移籍するも、同シーズンを持って契約満了。トライアウトを経てFC岐阜への加入が決定した。ACLに出場するなど順風満帆に見えたプロ生活だったが、挫折を味わった苦労人は今季の長野で得点を量産。一時期、得点ランキングトップに立つなど躍進し、ここまで35試合で13得点を記録している。 185cmと恵まれた体格の浮田の特徴はフィジカルだ。ポストプレーのみならず、裏への抜け出しも得意なセンターフォワードタイプである。さらに、左足の強烈なシュートも武器で、J3屈指の点取り屋。決定力もあり、ダイナミックな浮田の能力を買っているクラブも少なくはないはずだ。