九里亜蓮(33)海外FAから国内FAへ“すり替わり”のナゾ解き 大リーグ挑戦タテに「反感抑制」で“満額回答”
メジャーとオリックスの二段構え
九里は今季で3年契約が切れた。今季の推定年俸は1億4000万円。成績は7勝10敗、防御率3.21だった。 「広島に残っていれば投手陣の中では年齢が高い選手ですし、来季契約はなかなか厳しいものになっていたでしょう。オリックスなら昨オフに山本(由伸投手=ドジャース)が抜けて先発強化が課題で、その山本(がポスティングシステムによる移籍)では得たドジャースからの巨額の譲渡金があるので好条件が望めます。メジャーを最優先にしつつも難航すれば、オリックスという二段構えだったのではないでしょうか。九里に提示されるオファーを最大化しようとする戦略性が感じられましたね」 オリックスとは総額6億円の複数年契約で合意したという。仮に最初からメジャー挑戦ではなく国内他球団か広島かの選択であれば、少なからず波風が立っていたであろう移籍だが、こうしてハレーションは最小限にとどめられようだ。 デイリー新潮編集部
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