阪神・高橋遥人「全然違うと思ってもらえるパフォーマンスを目指す」静岡県人会の野球教室で誓う
「キャッチボールをしている感じは全然前よりもいい。プレートが入っているときはなかった感覚。期待したい。自分に」
リハビリが中心の練習メニューから、今はキャッチボールの距離を30メートルまで伸ばした。万全を期すために来年2月の春季キャンプは別メニュー調整。「無理をしない、しっかり段階を踏んで」と、開幕に合わすこともしない。けがなく先発ローテーションで長いシーズンを投げるためだ。
この日、キャッチボールの指導をしていた野球少年から「どうしたら火の玉ストレートは投げられるのか、教えてください」と質問を受け、「藤川監督に聞いてね」と笑いを誘った。故郷・静岡の野球少年少女たちの憧れの存在は150キロ前後の速球で相手打者を牛耳る高橋だ。
「自分の周り(の投手)に負けないように。投げた試合は勝てるようにしたい」
オフには30歳になる2025年。キャリアハイの数字を残して、静岡の子供たちを驚かせる。(三木建次)
★岩崎、助っ人サポート誓う
高橋とともに参加した阪神・岩崎優投手は「選手も増えて、それはいいことだなと思いました」と静岡県人会の盛り上がりを喜んだ。この日は新たにデュプランティエの獲得が発表され、支配下登録の外国人投手は4人に。「しっかりコミュニケーションを取って、しゃべりかけていけば向こうもやりやすくなって、絶対そっちの方が向こうも力を出しやすいと思うので。そういう環境はみんなで作ってあげたい」とサポートを誓った。
★ヤクルト・小沢にスプリット伝授
プロ野球静岡県人会が行った「野球教室&ミニトークショー」には、阪神の高橋、岩崎、D5位・佐野(日本海L富山)ら、静岡県出身のプロ野球12選手が駆けつけた。初参加となったヤクルト・小沢は「高橋遥人さんにスプリットの投げ方を聞いたりして、僕自身も充実した時間でした」。岩崎からは静岡出身同士でのタイトル争いを要望され、「まずは抑えのポジションを取れるように頑張りたい」と力を込めた。