バレーボール・宮浦健人が語る、日本復帰。海外で掴んだ成長。「結果は絶対出さないと」日本代表に懸ける胸中とは?
「西田選手、ガーン!って行ったんで(笑)」
――日本代表でオポジットのポジションを争う西田有志選手は宮浦選手にとってどんな存在ですか? 宮浦:自分自身は西田選手を追いかけてきた立場なので、本当に今も、頑張って追いかけているところです。やっぱりリスペクトできる部分がたくさんあるので、すごく刺激になりますし、もっともっと吸収していきたいと思っています。 ――追いかけてきた感じですか。 宮浦:そうですね。西田選手、ガーン!って行ったんで(笑) ――西田選手は以前、高校卒業後に大学進学ではなくVリーグに進む道を選んだ理由の一つに、ユース時代に宮浦選手とのポジション争いに敗れたことを挙げていましたが。 宮浦:ユースの時は自分が試合に出ましたけど、自分が実力的に優っているとかはまったく思ったことがなくて。その時から西田選手はプレーが本当にすごかったので。持っているものが違うというか、キレもパワーも規格外で、ものすごかった。そこからガン!って西田選手行ったんで、さらに力の差は感じましたね。なので、ずっと追いかけてきました。 ――いよいよパリ五輪に向けた戦いがネーションズリーグから始まっていきます。 宮浦:自分がポーランドやフランスのリーグでやってきた肌感覚として、今の日本代表は(パリ五輪で)メダルを獲れる位置にはいると思います。ただ、そういったチームがたくさんあるというところは変わりないので、ネーションズリーグや日々の練習で、自分たちの強みである精度という部分をもっと強化して、チームとしてもより結束しなければいけない。強い相手に勝って自信をつけることも必要になってくるし、本当にネーションズリーグは大事な大会になるので頑張りたいと思います。 <了>
[PROFILE] 宮浦健人(みやうら・けんと) 1999年2月22日生まれ、熊本県出身。バレーボールSVリーグのジェイテクトSTINGS所属。ポジションはオポジット。鎮西高校を経て、早稲田大学に進学。大学時代は全日本インカレ4連覇に貢献。2021年、ジェイテクトSTINGSに入団。同年に日本代表にも初選出。2022-23シーズンはポーランドのPSGスタル・ニサ、2023-24シーズンはフランスのパリ・バレーでプレー。2024年6月、2024-25シーズンよりジェイテクトSTINGSに復帰することを発表。
文=米虫紀子