田中将大の移籍先は見つかるのか? 「普通に考えると非常に難しい」と球界OB...4年20勝の36歳に「1億円は出せない」
プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が2024年11月26日までにユーチューブを更新し、楽天を退団する田中将大投手(36)の今後について私見を述べた。 【動画】獲得するチームがなかったら、どうなる? ■「36歳で5勝のピッチャーを取る球団があるかというと...」 田中は24日にユーチューブを更新し、来シーズン楽天と契約を結ばないことを発表した。 動画の中で田中は「来季はどこでプレーするのかまだ何も分からない状態だが、今はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができている」などと語り、現役続行の意思を見せた。 高木氏は、田中が大リーグのニューヨーク・ヤンキースから楽天に復帰してからの4年間の成績を振り返り、移籍先について次のように持論を展開した。 「成績を見ると、はっきり言わせてもらうと、4年で20勝。勝ち越したことがない。2ケタ勝ったこともない。負けが先行していて、20勝といえば、年間平均で5勝のピッチャーになる。36歳で5勝のピッチャーを取る球団があるかというと、普通に考えると非常に難しい」 田中は楽天復帰1年目の21年シーズンは4勝9敗。22年シーズンも9勝12敗と負け越し、23年シーズンは7勝11敗だった。24年シーズンは、23年10月に受けた「右肘関節鏡視下クリーニング術」の影響で、1軍での登板は9月28日のオリックス戦1試合のみだった。 高木氏は田中獲得の際、高額な年俸がネックになると指摘。スポーツ紙の報道によると、田中の今シーズンの年俸は2億6000万円(金額は推定)で、球団から減額制限(1億円超えは40%)を超える年俸を提示されたという。
「野球を続けたいのか。日米通算200勝にこだわっているのか」
「田中マー君というブランドを考えたときに、商品として全然価値があるという球団が出てくれば契約に至ると思うが、そこで年俸をどうするかという話。(年俸)9億円からずっと下がってきている。今年も2億ちょっともらっていたと思うが、1億円は出せないと思う。それだったら若手にローテーションを与えて、5勝のピッチャーを作った方がいい。普通だったらそう考える」 そして、こう続けた。 「ファームでも投げていたみたいだから、イースタンのチームは(田中の投球を)見ている。そこで全然投げれるよといえば、手を伸ばしてくるところもあると思う。あとは、田中のブランド。そういうことを感じられるならば、グッズの売り上げも、プロ野球選手には大事な商品のひとつ。そこらへんで価値を見いだせれば、年俸を払ってでもほしいという球団は出てくるかもしれない。素直に考えると、厳しい状況に追い込まれている」 田中は楽天で11年間プレーし通算119勝。大リーグのニューヨーク・ヤンキース時代の78勝と合わせて現在、日米通算197勝を記録し、節目の日米200勝まであと3勝に迫っている。 このような状況の中、高木氏は「単純に野球を続けたいのか。それとも日米通算200勝にこだわっているのか。ここは大事なポイントだと思う」と指摘した。 スポーツ紙の報道によると、渦中の田中は26日にメディア取材に応対し、「(球団から)提示を受けたときに、自分個人的に受けた印象としては、期待はされていないなと」などと語ったという。