「私はフリーランスに向き?」判断基準となる3つの質問
リモートワーク、ハイブリッドワーク、パートタイムワークの台頭など、職場環境が進化し続ける中、多くの社会人にとってフルタイムで働くことだけが持続可能な選択肢ではなくなってきている。統計プラットフォームのStatistaによると、米国におけるフリーランス人口は2023年に推計6400万人となり、2014年の5300万人から大幅に増加した。 フルタイムの仕事は福利厚生や有給休暇が充実しており、キャリア形成の道筋がより明確である一方、フリーランスの仕事には柔軟性と独立性がある。そこで、フリーランスに挑戦するかどうかを迷っている人向けに、あなたがフリーランスに向いているかどうかをチェックする3つの指針を紹介しよう。 ■スケジュールのコントロール、自分を律することができるか フリーランスのメリットの1つは、「9時から5時まで」という勤務時間にこだわらず、自分でスケジュールを決められることだ。あなたが朝型の人だろうが、逆に夜型であろうが、自分に合った時間帯で働くことができる。また、スケジュールをコントロールしやすくなるため、仕事とプライベートのバランスも取りやすくなる。 同時に、自分の興味をそそるプロジェクトを選び、そうでないものは断るという自主性も生まれる。自分のボスは自分自身であり、上司の承認を必要とせず、自由に意思決定ができる。 しかし、フリーランスとして働く際には考慮すべき点もいくつかある。誰のサポートも監督もなしに仕事を管理・完了できるかどうか、生産性を確保するためのルーティンを確立し、それに従うことができるか、仕事とプライベートを分けるための専用の仕事スペースがあるか、などだ。これらの質問にイエスだと答えられるのであれば、フリーランスという進路について、より踏み込んで検討してもよいだろう。 ■自らクライアントと向き合い、収入を管理できるか 適切にマネジメントしさえすれば、フリーランスは収入源を広げる良い機会となる。求人サイトのIndeedによると、米国のフリーランスの年収は最高で8万7000ドル(約1300万円)にも上る。それ以外の働き方も含む全国平均が約6万4000ドル(約960万円)であることを考えると、魅力的な選択肢といえる。 フリーランスは自分で報酬額を決められるため、フルタイムの仕事よりも時間あたりの収入が高くなる可能性がある。また、複数のクライアントと仕事をして収入源を多様化し、リスクを軽減することも可能だ。 複数のクライアントとの経験を重ねることで、より強力なポートフォリオが構築されれば、あなたの価値が向上し、それを反映したより高い報酬を得られる機会も広がる。ただし、経済的な安定を維持するために、フリーランスならではの不安定さや不確実性をどのように管理するか、慎重に計画を立てる必要もある。