東海大相模・藤田 琉生投手（撮影：太田裕史）

第106回全国高校野球選手権大会12日目の19日は、準々決勝が予定されている。第1試合は、東海大相模（神奈川）と関東一（東東京）の関東対決となった。 【トーナメント表】夏の甲子園　第11日目までの結果 両校は2015年夏の甲子園準決勝で対戦。東海大相模が10対3で勝利し、そのまま優勝まで突き進んでいる。当時のエースは小笠原 慎之介投手（現・中日）。関東一には、オコエ 瑠偉外野手（現・巨人）が1番に座って、チームの4強入りに貢献していた。それ以来の対戦となる。 両チームには、防御率0.00の投手とハイアベレージの2年生打者がいる。 東海大相模の左腕エース、藤田 琉生投手（3年）は2試合13回を投げて自責点は0（失点1）。イニング数を上回る15三振をマークするなど、最速147キロの直球とナックルカーブを武器に好調を維持している。 対する関東一の打線では、越後 駿祐内野手（2年）が2試合6打数5安打、打率.833と驚異的な数字をマークしている。5番に座る右打者として左腕の藤田を攻略できるかが勝敗のカギを握る。 東海大相模の打線では3番に座る中村 龍之介外野手（2年）が2試合9打数6安打、打率.667を誇る。強力な広陵（広島）投手陣から4安打を放つなど絶好調で、打線のけん引役となっている。 対する関東一の背番号1、坂井 遼投手（3年）は2試合ともにリリーフで登板し、計11回を投げて失点はゼロ。絶対的な安定感を誇る。準々決勝でもリリーフで登板する可能性は高く、勝負どころで東海大相模打線が攻略できるかがカギ。その主役を中村が演じることができるのか。 安定した投手陣と2年生打者の対決が、勝敗を分ける。