大の里、元横綱・稀勢の里と7分間ぶつかり稽古「ありがたい。なまった体をしっかり戻したい」感染症で秋巡業を途中離脱
大相撲の新大関大の里(24)=二所ノ関=が30日、福岡市西区の部屋宿舎で師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)とぶつかり稽古。感染症で秋巡業を途中離脱した病み上がりの中、肌を合わせて仕上げスイッチを押してもらった。 大の里の荒い息遣いと余裕たっぷりな師匠の「さあっ!」のかけ声、そして巨体同士の衝撃音が7分間、稽古場に響いた。転がされて肩から足先まで真っ黒になった新大関は「ありがたい。稽古不足のところもあるので、なまった体をしっかり戻したい」と、まげを乱したまま振り返った。 技術よりまず土台。秋場所前は師匠との三番稽古で、左からのおっつけに自信を深めた。今場所前も”稀勢塾”を熱望していたが、まずはぶつかり稽古から。押し切れず、体力不足の課題を受け取った。 申し合いも再開し、十両白熊らを得意の右差しから攻め、12番で9勝。「初日に向けて、限られた時間で追い込みたい」。砂にまみれた分だけ、また強くなる。
中日スポーツ