日本時代の神社のものか 台湾中部の高校に大量の遺物、民間団体が発見
(南投中央社)日本統治時代の能高神社のものとみられる遺物が、中部・南投県の埔里工業高校の敷地内に多く残されていることが11日、当時の神社を研究する民間団体「日本時代博物館学会」の調査で分かった。学校関係者が詳しい事情を知らないとする中、これまで歴史について意識していなかったという同校の教師は、驚きと喜びを示している。 同校は能高神社の跡地に設立された。同学会の林千桐さんは中央社の取材に、屋外に置かれたテーブルは石灯籠の一部だと指摘。参道に敷かれていた石畳が椅子に使われているなどと話した。また花壇で見つかった囲いは建物の基礎の石畳だとの見方を示した。 林さんは、同校の設立当初に石灯籠の一部や狛犬などが県内の醒霊寺に移設されたとしながらも、まだ大量に遺物が残っているとは思わなかったと語った。 今回の調査内容は歴史専門誌「神社巡航」に掲載される。林さんは今後機会があれば保存について提案したいと話した。 (鄭維真/編集:齊藤啓介)