横綱・照ノ富士、大関・大の里に3勝4敗 「あとは感覚を戻すだけ。ペースを上げていけば」3場所ぶり復帰へ手応え
大相撲の初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会による稽古総見が6日、国技館内の相撲教習所で行われた。 2場所連続全休中の横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)は、大関・大の里(二所ノ関)と同じ相手と繰り返し相撲を取る三番稽古で、7番を取って3勝4敗だった。右四つから力強く寄り切る場面もあれば、まわしを切られて土俵を割る場面もあった。稽古中は終始明るい表情で「場所に向けて、体重のかけ方や細かいところを直していければ良いかなと思う」と振り返った。 先月12日の兵庫・宝塚市で行われた冬巡業では4か月半ぶりに関取衆と相撲を取り、番付発表後では初の相撲を取る稽古だったという。現在の状態を問われると「ぼちぼち。大関と稽古ができるようになってきた。ペースを上げていけばいい。スタミナの面でもこれから上げていければ。動きの良い相手と動きを確かめて体を作ってきたので、あとは感覚を戻すだけかなと思う」と復帰への手応えを口にした。 初場所は琴桜(佐渡ケ嶽)、豊昇龍(立浪)の2大関が綱取りに挑む中、1人横綱として壁になることが期待される。「3大関がいて2人が綱取りの可能性があるし、切磋琢磨して上がってくれればいい。とりあえず1場所の一日一日を集中して乗り越えるだけなので」と語った。
報知新聞社