山手線沿線の「本当にうまいラーメン」ベスト6店…《神田・恵比寿・池袋・新橋》でみつけた旨辛濃厚な「究極の一杯」
全店実食調査で忖度なしの「ほんとうのおいしい」を届ける雑誌『おとなの週末』。旨いものを探しに北から南へ、東から西へと行脚し、ときには1日5食を食べ歩く強靭な胃袋を持ち合わせる覆面調査隊が「うまい!」と太鼓判を押す絶品のラーメンを紹介します。 【写真】ガツンと脳に響く…コク旨辛濃厚な山手線沿線のラーメン店「究極の一杯」
神田「長尾中華そば 神田店」
旨みを大切にしているのはもちろんのこと、ワタなどはあえて取らず、ほどよい苦味を演出。常に新しい煮干しを足しながら炊くことでフレッシュな風味を重ねている。麺は細ちぢれと中太の2種から選択できるが、おすすめは中太麺。無かん水のため、うどんのようにむっちりとした独特のコシを楽しめる。
恵比寿『手打 親鶏中華そば 綾川』
スープの軸に据えるのは、香川県綾川町でソウルフードとして親しまれている"親鶏"。国産親鶏から丁寧に抽出したスープは、素朴な見た目ながらもズドンと脳まで響く力強い旨みを湛えていて、一瞬にしてインパクトのある味わいに引き込まれてしまう。さらに、讃岐うどん発祥の地とされる綾川町の魂を中華そばに吹き込むべく、青竹手打ちの自家製麺を採用しているのも同店の特徴。切り立てならではのエッジの立った食感と芳醇な小麦の香りが秀逸で、格別な旨さを堪能できる。
池袋『油そば鈴の木』
「油そばは味が単調で苦手だった」という店主が、苦手な人でも美味しく食べられる進化系油そばを考案。看板メニューの「辛まぜそば」は、何種類ものスパイスで作る真っ赤な辛ダレにたっぷりの背脂、青ネギや角切り玉ネギ、フライドガーリック、チーズ、マヨネーズといった個性豊かなトッピング類を合わせた旨辛な一杯で、複雑でふくらみのある味わいが体現されている。背脂たっぷりでもくどさを感じないのは、鶏ガラベースのスープを合わせているから。ガツンと旨みを感じた後に、じわじわと辛さが押し寄せるつくりになっている。ガッツリ系の「背脂醤油」や貝ダシベースの「塩」、「辛味噌」「バジル」など、味のバリエーションも豊富。シンプルながらも奥深き進化系油そばの世界を堪能できる。