10月から「社会保険」の適用範囲が拡大!その対象者と加入のメリットを専門家が解説
◆“社会保険”は休職や出産のシーンでも役立つ保険
続いて「健康保険」におけるメリットについて。病院にかかった際、窓口負担は基本的に3割負担ですが、一部の手当金に差があります。それが「傷病手当金」と「出産手当金」です。 <傷病手当金> 業務とは関係ない病気やけがで会社を4日以上休んだ場合、4日目から最大1年6ヵ月のあいだ給与の3分の2相当の金額を受け取れます。これは、インフルエンザなどの病気や骨折などのけがで会社を休んだ場合も対象です。 <出産手当金> 出産のために会社を休んだ場合、出産日の42日前から出産後56日までの期間、給与の3分の2相当の金額を受け取れます。 上記2つは会社員などが入る健康保険で受け取れるもので、自営業の人が多く入る国民健康保険などの公的医療保険では受け取ることができません。岩城さんは「社会保険の適用が拡大して10月から社会保険に加入することになるパート・アルバイトの方には、このメリットを知っておいてもらいたいです」と呼びかけます。
◆社会保険加入後の手取り額を試算できるサイトを紹介
扶養内で働いていた人は社会保険料の支払いがなかったものの、社会保険に加入するとなると手取り額が減る可能性があり、そうした懸念から就業調整をする方もいます。 一方で、パート・アルバイトの方に負担する保険料に相当する額の手当てを支給したり、賃金をアップするなど、手取り収入を減らさないための取り組みをおこなう会社に対して、労働者1人あたり最大50万円の支援をおこなう制度もあります。こうした制度を活用している会社であれば、手取り額を意識することなく働くことが可能です。 厚生労働省の「社会保険適用拡大特設サイト」では、社会保険加入による保険料の支払いなど、加入前後で手取り額がどのように変化するのかをシミュレーションできます。サイト内には、将来の年金額の変化を試算できる「公的年金シミュレーター」もあるので、社会保険の適用拡大が気になる方はチェックしましょう。最後に岩城さんは「まずは社会保険のメリットを正しく知り、これからの人生設計にお役立てください!」と話していました。 番組のエンディングでは、杉浦と村上が今回学んだ「社会保険の適用拡大」について復習、特に注目したポイントをピックアップして発表します。村上は“10月1日から社会保険の適用拡大”と書き、「“10月1日から!”ということを皆さんに知ってもらいたいです」と声を大にします。続いて杉浦は“いろいろなメリットがあります 社会保険”とポイントを挙げ、「“こんなにもメリットがあるんだ!”というのを今回で知ることができました」とコメントしました。