「33店舗が閉店」「遂に100店舗を割る…」 それでもイトーヨーカドーが「第2のライフ」には多分なれない理由
こういう話をしていると、私の担当編集が次のような話をしてくれた。 「最近、渋谷の某百貨店に抱っこ紐を見に行ったんです。いろいろ見てたんですが、店員さんが一切話しかけてこなくて……。 かと言って、忙しそうでもない。さらには、試してみようと思っても商品が固定されて外せないんです。 もちろん、この体験だけですべてを語ることはできないけど、『ああ、百貨店って最近こういう場所だよな……』と感じてしまって」
消費者は、すぐそこにいる。しかし、見えていない。担当編集が語るのはこのような体験だが、どこか、イトーヨーカドーのことを思い出さずにはいられないエピソードでもある。 【2024年9月5日10時35分追記】初出時、33店舗の閉店に関する記載に一部誤りがありましたので、修正致しました。 関連記事:ヨーカドー「33店舗閉店」で露見した“残酷な真実” 人も街も変化したのに、なにも変われなかった ■前回記事で紹介した画像はこんな感じ
谷頭 和希 :チェーンストア研究家・ライター