ウクライナ北東部に新たな戦線 ロシア軍を前に住民避難続く
ボルチャンスク、ウクライナ、5月14日 (AP) ― ロシア軍は5月13日、ウクライナ北東部ハルキウ州の国境沿いの町ボルチャンスク周辺で、ウクライナ軍と激しい攻防戦を展開、新たな戦線一帯で、防衛線が伸び切ったウクライナ軍に地上攻勢を掛けている。 先週後半に開始された北東部戦線での新たな攻撃は、ロシア軍のウクライナ侵攻以降最も重要な意味を持つ越境作戦となっている。 ロシア軍は2日で、少なくとも7カ所の過疎化した村を含む100~125平方キロメートルを占領した。 ロシアの国境のすぐ南に位置するボルチャンスクは、その周辺で最も大きな町で、戦前の人口は1万7000人だったが、先週ロシア軍が新たな攻勢を開始した時点では2500人まで減った。それが13日には、200人から300人しか残っていなかった。 ロシア軍はボルチャンスクに近づきつつあり、町はずれでは激しい戦闘が続いている。ロシア軍は突撃歩兵部隊を使って3方向に陣地を確保しようとしており、ウクライナ軍は優勢なロシア軍を押し戻そうとしている。 その間にも、ボルチャンスク、ツィルクニフスカ、リペツカの3カ村で警察の主導で住民の避難が続いている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)