印アダニ、会長起訴以降で初めて投資計画発表 885億ドル規模
[9日 ロイター] - インドの財閥アダニ・グループは9日、同国北西部ラジャスタン州の州都ジャイプールで開かれたイベントで、同州に対して7兆5000億ルピー(885億ドル)規模の投資を実施すると発表した。同社のゴータム・アダニ会長が米検察当局から起訴されて以降、初めて本格的な投資計画を明らかにした。 アダニ・ポーツのマネジングディレクター、カラン・アダニ氏によると、投資対象は再生可能エネルギー、セメント、物流などのセクター。総額の50%余りを向こう5年間にわたって投資する方針だ。 アダニは4件の新たなセメント施設を建設し、年間600万トンの追加生産能力を確保する。 同社はまた、100ギガワット(GW)の再生可能エネルギー、200万トンの水素などの生産能力を備えた世界最大級の統合されたグリーン・エネルギー・エコシステムも構築する計画だ。 ゴータム・アダニ会長が起訴されて以降、一部の提携会社や投資家の間では同社に対する懸念が強まっていた。だがアダニ・グループの財務責任者は先月、グループの投資計画は予定通り進んでいると説明していた。