ロシア式典攻撃、25人死亡 ハイマースか、女優犠牲
【キーウ共同】ウクライナ軍は22日、ロシア軍関係者が集まっていた東部ドネツク州クマチョボの式典会場を19日に攻撃したと発表した。部隊司令官によると、ロシア兵25人が死亡し、100人以上が負傷した。ロシア通信は、米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が使われ、公演中だったロシアの女優が死亡したと報じた。 【写真】高機動ロケット砲システム「ハイマース」の発射機
政府系ロシア新聞などによると、死亡した女優はポリーナ・メンシクさん(40)。前線で戦う兵士を慰問するため現地を訪れていた。ロシア国防省は犠牲者数などの被害を明らかにしていない。 ロシア独立系メディアが伝えた観客が撮影したとみられる動画では、メンシクさんとみられる女性がステージで楽器を手にして歌っている最中に爆発音が響き、直後に画像が途切れた。メンシクさんは搬送先の病院で亡くなった。 ウクライナ南部ザポロジエ州の前線に近い村では今月3日、ウクライナ軍の式典がロシアのミサイル攻撃の標的となり、兵士19人が死亡した。ウクライナ側はその報復として、クマチョボの式典を攻撃したとしている。