準備は年少から? 保育園児は不利? 「お受験ガチ勢」の親が具体的にしていること
学校の先生に顔を覚えてもらうレベルの頻繁さ
非常に熱心な親御さんの中には、学校見学も含め、学校に足を運べるすべての機会に出席される方も何人もいらっしゃいました。もちろん、それだけで合否に関わるわけではないのですが、熱心さは伝わります。 中には受験では惜しくも合格にはならなかったけれども、その後編入試験にチャレンジして見事合格を果たしたご家庭もありました。場合によりけりとは思いますが、こんなご家庭は、親子ともに「学校が大好き!」「友達が大好き!」「先生が大好き!」となることが多く、私が知る子も終始笑顔で学校生活を過ごし、また卒業するまで(中学入学後も)高い成績を保ちながら、意欲を持って生活していました。これだけ惚れ込んでくださることは、学校にとっても教員にとっても、ありがたく幸せなことです。
保育園に通わせている親は不利なのか?
そんなことはありません! たしかに以前は、生活の大部分をお子さんの受験のためにささげていらっしゃる専業主婦のママが多かったと思います。しかし現在、小学校受験を考えていらっしゃる方は多様で、共働きのご家庭は急増。お仕事に励みながらも、お子さんのために尽力されるご家庭が多いです。 わたしが勤務していた学校でも、就職当時と比べると、共働きのご家庭がかなり増えました。また、保育園出身のご家庭も多くなっています。 わたしの個人的な印象を申し上げますと、保育園出身のお子さんのほうが生活力は高く、給食や着替えのスピード、列に並ぶ際のスムーズさなど、とりわけ学習面以外のことについて秀でていたお子さんが多かったように思います。 ただ、親御さんが入学後、例えば、「うちは働いているから、~~できません」というのはやっぱり難しい、と思います。 学校側としては、正直なところ「それはわかった上で本校を選んで入学されていますよね?」という気持ちがあります。またこのあたりは、私学では「誓約書」などを親御さんに一筆書いていただき、同意をいただいてからご入学いただいています。この点は、しっかりとお考えいただきたいところです。
なごみゆかり