今年こそ充実の夏休みに!勉強&宿題計画を立ててみませんか?【教えて!赤ペン先生】
もうすぐ夏休みです。まとまった時間がとれる夏休みを有効に活用して、お子さまには、学習の苦手克服や、理解が不十分なところの復習をしっかりしてほしいですよね。 夏休みは、長いようですが、ただ、何となく過ごしてしまうと、あっという間に終わってしまいます。お子さまが、自信を持って2学期を迎えられるようにするためには、どのように学習計画を立てるとよいでしょうか。 (赤ペン先生 吉田)
1.「どんな夏休みにしたいか」お子さまに問いかけてみる
せっかくの夏休みなのに、放っておくと、子どもはダラダラ過ごしてしまいそう……と心配されている保護者のかたは多いかもしれません。 でも、保護者のかたの気持ちばかりが先走っても、お子さまの気持ちが伴わなければ、なかなか実行には移せません。 まずは、夏休みを前にして、お子さまと一緒に夏休みの過ごし方について考える時間を設けてみてはいかがでしょう。 保護者のかたに言われるからするのでなく、「自ら考えて行動する」ことに意味があります。 「どんな夏休みにしたいか」と問いかけられたら、おそらく、夏休みが始まる前は、「宿題を早く済ませていっぱい遊びたい!」と考えるお子さまは多いのではないでしょうか。 私も毎年、「今年こそは、早く宿題を終わらせて、あとは好きなことをする!」と思っていましたが、実際には、なかなかそのとおりにはいかないものです。 でも、夏休み前のその意欲は、大いにほめてあげたいし、その気持ちを利用しない手はありません。 理想に燃えたお子さまに、学習面では、どんなことをしたいか尋ねてみるのもよいでしょう。 お子さまの口から、「苦手なところを復習する」といった言葉が出てきたらすばらしいですが、出てこない場合は、「勉強で不安なところはない? この夏休みにわかるようにしておくのはどうかな。すっきりするよ!」など、少しばかり学習面へのアドバイスをして、お子さまを《その気にさせる》のはいかがでしょうか。
2.苦手・つまずきに自分で気付かせる
お子さまが、自分の苦手な単元や学習で不安なところを把握できていればよいですが、「どこがわからないか、わからない状態」ということもあると思います。 そんな場合は、まず、1学期のテストやプリント類を整理しながら、お子さま自身に《気付かせる》ことから始めましょう。 お子さまだけでは、難しいようでしたら、保護者のかたが、アドバイザーとしてサポートしてあげてください。 あくまでも、お子さま主導で進めさせることがポイントです。 保護者のかたは「難しいことをがんばっているね!」「ここはよくできているね!」などと労ってあげてください。 そして「ここは、惜しかったね。ちょっと復習するとできるようになるよ」「ここは、前の学年で習ったことをもう一度確認しておくと、わかるようになるよ」と、お子さまが、「これならできそうだ!」と思えるような声かけをしながら、理解が不十分なところに気付かせるようにします。 やらされるのではなく、お子さま自身が、「わかるようにしておこう! 覚えておこう!」という気持ちになることが、実行への第一歩です。