ロシア無人機、NATO加盟国ラトビアで墜落-ルーマニア領空も侵犯
(ブルームバーグ): ロシアのドローン(無人機)攻撃がウクライナ以外にも広がりを見せている。週末には北大西洋条約機構(NATO)加盟国のラトビアにドローンが墜落。ルーマニアでも領空侵犯が報告されている。
ラトビアのリンケービッチ大統領は8日、ソーシャルメディアの「X(旧ツイッター)」への投稿で、同国東部で7日にロシアの軍事ドローンが墜落したことを明らかにした。
ドローンは隣国ベラルーシからラトビア領空に入り、レーゼクネで墜落したと、ラトビア防衛省がウェブサイトで発表した。レーゼクネはロシアとの国境から西に約55キロメートル、ウクライナ国境の約700キロメートルに位置する。
ラトビア外務省はこの件で話し合うため、ロシアの代理公使を呼び出した。国境地域と領空、領海の防衛を強化する計画だという。
ルーマニアでも7日夜にロシアのドローンが領空を侵犯し、外務省は8日の声明でロシアに国際法の順守を求めた。
ルーマニアは国境に近い地域の住民に注意を促すとともに、予防的措置としてF16戦闘機2機をスクランブル発進させた。政府はNATO同盟国にも通知し、緊密に連絡を取り合っているという。
ロシアのウクライナ攻撃は続いており、爆発物を搭載したドローン「シャヒード」23機と巡航ミサイル4発を一晩でウクライナに発射。ウクライナ空軍がソーシャルメディアのテレグラムに投稿したところによると、このうちミサイル1発とドローン15機が迎撃された。
原題:Russian Drone Crashes in NATO Member Latvia, Its President Says(抜粋)
--取材協力:Alberto Nardelli.
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Aliaksandr Kudrytski, Andra Timu