藤井聡太七冠や大谷翔平選手、半生を描く絵本を出すワケ 「好きなことに夢中になった先に、ひとつの道ができる」
将棋の藤井聡太七冠(22)やドジャースの大谷翔平選手(30)といった人物の半生を描いた絵本が増えてきています。出版社の編集担当者に現代の偉人の絵本を出すワケなどを取材しました。 【画像】2023年に野間出版文化賞を受賞した将棋・藤井聡太さん 今月7日に発売された藤井七冠のこれまでの半生を描いた初の絵本が発売前重版が決定し、今年3月に発売された大谷翔平選手の幼少期から今までの活躍を描いた絵本が重版されるなど、今活躍する人物の半生を描いた絵本が注目されています。
■これまでの半生や子どもたちに向けたメッセージも
絵本にはインタビューを基にした幼少期の将棋の道へと踏み出すきっかけから、棋士となり29連勝、最年少でのタイトル獲得、史上初の八冠などの記録を達成した半生やその時々に感じた藤井七冠の思い。幼少期から日本プロ野球、MLB、WBCでの活躍、全国小学校へのグラブ寄付、ドジャース入団までの、常に夢を描き挑戦を続けてきた大谷選手の半生が描かれています。 ほかにも、藤井七冠と大谷選手の実寸大の手形や、「みなさんにとってむちゅうになれるものを見つけてくださいね」(藤井聡太七冠)や「君ならなんだってできる!!」(大谷翔平選手)といった2人から子どもたちに向けたメッセージも掲載されています。
■“現代の偉人”の本を出すワケ 編集担当者にインタビュー
この絵本を読んでほしい世代について絵本の編集担当者は「ちょうど藤井聡太竜王・名人が5歳のときに将棋に出会ったということもあり、その前後の子どもたちをメインに考えております。一方で、読み聞かせする保護者、大人にとっても楽しめる内容を意識しました。大谷翔平選手の絵本は下は小学生から上は95歳の方まで、幅広い層の方にご購入いただいております」と明かしました。 さらに、“子どもたちに大谷選手を身近に感じてほしい”と考え、手形の掲載には代理人の方を通して、ぜひ掲載させていただきたいと熱く交渉したといい、読む子どもたちのことを考えた内容になるように意識したと話しました。
絵本の編集担当者はこのような絵本を出版したワケについて「“好きなことに夢中になった先に、ひとつの道ができる”、“夢を持つことの大切さを、ひとりでも多くの子どもたちに伝えたい”という子どもたちへのメッセージを体現する存在としてお二人がいらっしゃったので、絵本の出版をお願いしました」と回答しました。 この本を読んだ人からは「夢中になれるものを見つけることの素晴らしさ!! すてきな絵本です」や「読んだらほっこりした。藤井先生ありがと」、「これは孫ちゃんにも読んでもらいたい」といった感想がSNSに上がっています。