「日本人は自分の長所をわかっていない」日本とアメリカの学生スポーツ何が違う? バスケ初NCAA日本人コーチ「動画どんどん送るべき」
渡邊、八村、富永…簡単な世界ではない
もうひとつの注意点は、ハイライト場面の集め方。いいプレーをできるだけ多く見せようと、シーズン通して多くの試合から寄せ集めるよりも、1~2試合から作られたハイライトのほうが見ていて説得力を感じるという。 「シーズン通して違う試合から集めてきたら、どんなに悪い選手でも、そこそこ、いいハイライトができるんですよ。同じ試合からいいハイライトが作れるかどうか。1つの試合から作られたハイライトなら、同じ試合でこれだけできるなら説得力があって興味をそそられるけれど、シーズン通していろんな試合から集めたハイライトを見ても信用度が低いんです」 まずは自分を知ること。そして、自分のどんな部分を、どうやって見せたら説得力があるのかを相手の立場にたって考えること。これは、NCAAでプレーしたい高校生選手に限らず、新しい世界に飛び込もうとする様々な人たちにとっても参考になるアドバイスではないだろうか。 NCAAは決して簡単な世界ではない。それでもプロと比べて選択肢の幅が広い一方で、高いレベルの中で揉まれることができるのがいいところだ。渡邊雄太や八村塁、富永啓生のように世界を目指す選手たちには、自分に合うチーム、環境を見つけ、うまく売り込むことで成長のきっかけをつかんでほしい。
(「日々是バスケ」宮地陽子 = 文)
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