【競輪コラム】大浦彩瑛&中島瞳 ガールズ126期は才能の宝庫
競輪界最大のビッグイベントのグランプリシリーズが終わり、新たな年がスタートした。 最高獲得賞金を更新した古性優作が圧倒的な存在感を見せつけたのはもちろん、長くガールズを引っ張ってきた石井寛子の2度目のVも、最強の佐藤水菜を破ったことで絶大なインパクトを残した。 今年は8月に第1回ガールズオールスターが行われ、G1の数が増える。新年すぐからグランプリ出場をめぐる争いは激しさを増す。 昨年7月に本格デビューしたガールズ126期選手の活躍が目立ってきた。断トツの存在は仲沢春香。昨年は2桁Vで、今年はG1での活躍はもちろん、優勝してのグランプリ出場が見込める実力者だ。また仲沢に続き同期の選手も決勝戦に乗る機会が増えてきた。 新年3日からの高知に出場した大浦彩瑛(さえ、29=神奈川)は初日、2日目と仕掛け切って最後は差されたが、積極的な走りでアピールした。 「レースの流れに乗れていません。仕掛けるところがワンテンポ遅れるのが課題です」と話すが、昨年後半から連続して決勝戦に進み着実に力をつけている。新年の目標は「初優勝です」。今の走りなら目標達成は早そうだ。 7日からの高松には中島瞳(20=埼玉)が出場する。1着回数こそ少ないが、競走得点をアップさせている。「調子の浮き沈みがあるのが課題です。積極的に動きたいですが、気持ちと力がかみ合っていません」と脚力アップを目指す。 今年の目標は大浦と同じく初優勝。両者ともに近い将来G1に出場する潜在能力を秘める。新鋭選手の活躍で選手の層が厚くなったガールズの走りから目が離せない。(緒方 泰士)