【MLB】 オークランド最後の3連戦スタート 初戦はアスレチックスがサヨナラ勝ち 新人ウィルソンが殊勲打
【レンジャーズ4-5×アスレチックス】@オークランド・コロシアム
日本時間9月25日、今季限りでオークランドから移転するアスレチックスにとって、オークランドで戦う最後のシリーズが始まった。初戦は新人ジェイコブ・ウィルソンのサヨナラタイムリーによってアスレチックスがサヨナラ勝利。詰めかけた30402人のファンを熱狂させる好試合だった。 【動画】アスレチックスの未来の安打製造機・ウィルソンのサヨナラ打 1点ビハインドで迎えた1回裏、アスレチックスは4番シェア・ランガリアーズと5番タイラー・ソダーストロムの連続タイムリー二塁打で逆転。3回にも内野ゴロの間にローレンス・バトラーが還り、リードを3対1に広げた。しかし、4回に5番ナサニエル・ロウの14号ソロ、5回には満塁からの押し出し死球を許し、試合は3対3の同点に。アスレチックスはその後、6回に6番ザック・ゲロフの犠牲フライで1点を勝ち越すが、8回にレンジャーズの6番ジョナ・ハイムが13号ソロを放って同点に追いつくなど、試合は一進一退の攻防となった。 9回表、アスレチックスの守護神メイソン・ミラーがピンチを凌いでゼロで抑えると、裏の攻撃の先頭ゲロフが安打で出塁。今季24個目の盗塁で二塁に進むと、8番ウィルソンがセンターにサヨナラタイムリーを放ち、試合を締めくくった。2023年のドラフト1巡目指名で今季デビューしたばかりの新人であるウィルソンにとっては自身初のサヨナラ打に。これはオークランドに移転した1968年以来、485回目のサヨナラ勝利となり、同期間でメジャー最多の記録だ。 自身もアスレチックスの選手としてプレーした経験がある監督のマーク・コッツェイは「『レッツゴーオークランド』のチャントは私の脳裏に刻み込まれている。ここで試合をしているときでも、引退して家でベランダに座っているときでも、それは消えることはないだろう。私はファンに、夜な夜な彼らがもたらす思い出と情熱に永遠に感謝し続ける」とコメント。コッツェイ監督の記者会見中には会見場の照明が一時落ちるハプニングもあったが、コッツェイ監督は「これがコロシアムだよ」とジョークを飛ばした。56年間に及んだオークランド・アスレチックスとオークランド・コロシアムの歴史は明日、明後日の残り2試合で終焉を迎える。