［写真］撮影終了後に報道陣の質問に答えた安藤サクラ（左）と長谷川博己＝27日午後、大阪市中央区で

　現在放送中の連続テレビ小説「まんぷく」が27日午後、NHK大阪放送局のスタジオでクランクアップを迎えた。同ドラマのヒロイン、立花福子役の安藤サクラと立花萬平役の長谷川博己のほか、多数の共演者も駆けつけ、約10か月に及んだ撮影は歓喜に包まれ幕を閉じた。安藤は「最初は家庭も持っていて不安はあったんですが、娘にとってもすごいスペシャルな時間になりました」と終始笑顔で話していた。 【写真特集】抱き合って喜ぶ福ちゃんと萬平さん みんな笑顔のクランクアップセレモニー

安藤サクラ、大きなクラッカー音にビックリ

［写真］安藤サクラは最後まで役柄そのままの元気さをみせていた

　同日、安藤と長谷川は商品のヒントを探しに行くというシーンなどを撮影。安藤やスタッフらがモニターで映像を確認後、スタッフからクランクアップが告げられると、「おつかれさまでしたー」という大きな声が響き渡った。また、大きなクラッカー音も響き、安藤は「ビックリしたー」と役柄そのままのリアクションでスタジオ内を沸かせた。

長谷川「福ちゃんに、くだらないアドリブをいつも受けていただいて」

［写真］笑顔の長谷川博己

　長谷川は撮影終了後に役柄の口調で「10か月間、おつかれさまでした」と話しスタジオ内は笑いに包まれた。そして「終わった気がしませんね。福ちゃんにもくだらないアドリブをいつも受けていただいて。このスタッフとキャストがいなければ、最後にこんな風にすごいすてきな時間をすごすことができなかったなと改めて感じました」とあいさつ。 　最後には「このあと僕は大河ドラマをやることになるわけで、終わっていないという感覚なのかもしれないですけど。とにかくここまで無事にやってこれたのは福ちゃんのおかげでもありますし、スタッフ、キャスト、みなさんのおかげでなんとかやり終えることができました。これから僕はちょっと違うところに旅立ちますが、本当にお疲れさまでした」と話していた。

「自分の人生においてすごく重みのある時間」

［写真］気合いの入った一本締めは安藤の掛け声で

　安藤は「本当に最後の最後までとっても楽しかったです。振り返るとずっ～と笑顔でいた」と花束を手に話し始めた。 　そして「楽しかったのもあるし、自分の人生においてすごく重みのある時間になったというか。娘と2人で大阪に来て、成長みていると、10か月がすごく感じて」と感慨深そうに話し、最後には「なにから話しましょうか。話し始めたら1時間半くらいは...」と言うと報道陣からも笑いが沸き起こった。 　また「本当だったら寂しくて泣いちゃうんじゃないかと思って。撮影に入る前からこの日のことを考えたら泣けてたんですけど、こんなに温かい時間を過ごしたらこの時間は自分の血となり肉となり。これからの人生を変えていくと思ったらみなさんとこれだけ仲良くさせていただいたので。こんなすばらしい大先輩の方々に囲まれ、ぜいたくな時間はないです。もう『まんぷく』です」と締めていた。