レンコン収穫ピーク、泥の中から丸々と おせちに人気の縁起もの 大正からの産地・姫路
おせち料理に欠かせないレンコンの収穫が、兵庫県姫路市南西部で本格化している。切った断面の穴から「将来が見通せる」と言われ、縁起のよい食材とされる。寒さが増す中、農家は水を張った田んぼに腰まで入り、丸々としたレンコンを泥の中から掘り出している。 【写真】泥の中から丸々としたレンコン 同市でのレンコン栽培は大正初期、豊富な地下水と保水性の高い粘土質の土壌を生かして始まった。農家はポンプの水圧で1本ずつ丁寧に泥を流し、田舟に集めて収穫する。 同市網干区などの約230アールで栽培する「福崎青果」は例年、7月から翌年5月にかけて収穫作業を行う。今年は台風の被害がなく、豊作になりそうという。 同社の福崎浩充代表(63)は「しゃきしゃきでもっちりした食感に加え、ほのかな甘みも味わって」と話す。(辰巳直之)