「知ってた…?」水菜と“みぶな”、春菊と菊奈の違いは?【冬が旬の葉物野菜の豆知識】
水菜と壬生菜の違い
関東地方ではなじみが薄いかも知れませんが、水菜とよく似ている「壬生菜(みぶな)」があります。その名の通り、京都の壬生付近が原産で京菜から分かれた品種です。見た目の違いは、水菜は葉がギザギザしていて、壬生菜は平たくて丸みのある葉の形をしていること。風味は水菜よりも壬生菜の方が強めで、京都の冬の名物でもある千枚漬けに壬生菜の浅漬けがよく添えられています。冬の京都へ観光などで出掛けた際に出会ったら、ぜひ食べてみてください。
水菜の下ごしらえポイント
水菜のシャキシャキとした歯応えは生でも加熱しても楽しめますが、露地栽培ものは根元に土が入り込んでいることがあるので、下ごしらえを丁寧に。根元を切り落とし(または十字の切り込みを入れ)、水を張ったボウルなどでしっかりとゆすって洗い落とすようにしましょう。煮浸しなど加熱調理するときは、持ち味である食感を失わないようサッと短時間で仕上げるのがポイント。サラダなど生食する場合は葉先の方を主に使うようにして手で折るように分け、軽く塩もみすると口当たりが良くなります。なお、水菜を冷凍保存する場合は生のままがおすすめ。キッチンペーパーなどで水気を拭き取り、食べやすい長さに切って冷凍保存を。水分が多いため、シャキシャキの食感は薄れてしまいますが、味噌汁の具などに凍ったまま使えて便利です。 ※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019、名取貴光監修『新・野菜の便利帳 健康編』高橋書店,2016、白島早奈英・板木利隆監修『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店,2009
野村ゆき