車盗難を防げ! リレーアタック対策は100均グッズでできる? 色んなもので実験してみた。
ペットボトルケースは隙間から電波が漏れる
次は保冷効果のあるアルミシートが内側に蒸着されたペットボトルケース。袋型の携帯灰皿ケースなど、内部にアルミ素材が使用されているケースには電波遮断効果があると言われている。チャック式なので隙間が心配だが果たして効果はあるのだろうか。 まずは0歩の距離からスタート。やはりチャック部分から電波が漏れているのだろうか、開錠できた。 1歩下がってみると、まだ開錠できる。対策グッズなしの状態で2歩で反応しなくなったので、1.5歩離れてみよう。すると開錠できなくなった。今回のペットボトルケースはチャックの隙間があだとなったか、リレーアタック対策には少し心もとない。
アルミホイルは効果ありだが面倒くさい
つづいては、調理用のアルミホイル。先ほどのペットボトルケースでは、あまり効果がなかったが、こちらはどうだろうか。 まずは0歩の距離からスタート。アルミホイルで包んだスマートキーは開錠ができなかった。こちらもドアノブすれすれの距離まで近づけても全く反応しない。これはかなり効果的である。ただ、軽くスマートキーを覆った状態では電波が漏れるようで効果は弱くなり、0歩の距離で開錠できた。 効果的とはいえ、毎日クルマから降りてキーをアルミホイルに包むことを想像すると少々面倒くさい。安価かつ効果的だが実用的ではないかもしれない。
リレーアタック防止ケースは効果あり
最後は大本命「リレーアタック防止ケース」が登場。リレーアタック防止用に開発された市販ケースで、内部に電波を遮断する素材が使用されているという。マジックテープで止めるタイプだがケースの口がしっかりと閉まるようになっているので効果が期待できそうだ。 まずは0歩の距離からスタート。ドアノブに触れてみると、ドアノブすれすれの距離でもドアロックは一切反応しなかった。ブリキ缶やアルミホイルと違って携帯性や使い勝手も良さそうだ。ちなみにこちらもケースをしっかりと閉めないと効果が薄れ、スマートキーが見えるような状態で0歩の距離だとドアロックは開錠できた。
ケースに入れて玄関から離れたところに保管
今回の実験では、電波を遮断する効果があると言われるアルミ、ブリキ素材であっても、少しでも隙間があるとスマートキーの電波が漏れ出てしまう恐れがあることが分かった。ジッパー式のアルミ蒸着ペットボトルケースはもちろん、リレーアタック防止をうたうグッズであっても、隙間が空いていればドアロックが開錠できたからだ。 逆に、しっかりとアルミやブリキ素材で密閉できれば、これらの素材の電波遮断性能はかなり高いことも確認できた。スマートキーをいかに電波遮断素材で密閉するかが、ポイントになりそうだ。 ※2019年5月21日に掲載した記事を再編集しました。
くるくら編集部