被爆米兵調査の森重昭さん(87) 兵庫県の小学生に伝えた思い
広島テレビ放送
兵庫県の小学生が広島で平和学習を行い、被爆死したアメリカ兵を半生をかけて特定した森重昭さんから、調査に込めた思いを学びました。 課外学習で広島を訪れた兵庫県の小学5年生たちは広島市中心部のあるビルに向かいました。 ■森 佳代子さん 「ちょっと劣化してるんだけどね、外だから。でもこの場所に意味がある」 見学したのは、原爆の犠牲になったアメリカ兵を弔う慰霊碑。 26年前、被爆者の森重昭さんが作りました。森さんは、広島で被爆して亡くなったアメリカ兵捕虜の調査を続け、12人の身元を特定。その功績が認められ、アメリカのオバマ元大統領とも対面しました。 犠牲になった捕虜が収容されていたのが、当時この場所にあった軍の施設でした。 ■小林聖心女子学院小学校 小林秀平 教諭 「平和公園の中ではなくて、ここになぜ作ったのか、森さんがここに作った意味は何かということを感じてほしい」 どんな思いで調査を続けたのか、森さんから直接話を聞きました。 ■森 重昭さん 「私が一生懸命調べることによっていろんなことを知ったのでだからそういうことを(アメリカ兵の遺族に)教えてあげたいと思ってやりました」 森さんは体調を崩し、思うように言葉を話せません。それでも1時間半かけて、子どもたちに伝えました。 ■子ども 「知らないこととかがいっぱい出てきて、ちゃんとお話聞かないとネットとかじゃ完全には伝わらないんだなと思って」 ■森 重昭さん 「わかってくれたんならよかった」 子どもたちは、広島で学んだことを12月に学校で発表することにしています。 【2024年11月22日放送】