友人が転職して、年収500万円から「700万円」にアップしたそうです。職場を変えるだけで「200万円」の給与アップは可能なのでしょうか?
近年では、転職が当たり前の時代になっているようです。転職には「キャリアアップを目指したい」「環境を変えたい」などさまざまな理由がありますが、なかには「年収を上げたい」と考える人もいます。 ▼早めに転職が決まったら「受給できる手当」を確認しよう! 例えば、転職して年収500万円から700万円にアップするケースも考えられます。しかし、職場を変えるだけで年収を200万円も上げることは可能なのか気になる方もいるでしょう。 そこで今回は、転職で年収が上がるものなのか、上がるとしたら平均でいくらくらいが相場なのかを調べてみました。年収200万円アップを実現するためのポイントもご紹介しますので参考にしてみてください。
転職で年収は上がる? 上がるとしたらいくら?
パーソルキャリア株式会社「Job総研」が実施した「転職と年収に関する実態調査」によると、「これまでの転職経験で年収はどのようになりましたか」に対する回答は以下の通りです。 ・年収が上がった:58.2% ・年収が下がった:21.7% ・変わらない:20.1% 同調査から、転職は年収アップの手段になり得ることが分かります。また、転職でアップした年収額の平均は39万8000円(中央値:50万円)です。友人が転職して年収500万円から700万円にアップした場合、200万円という大幅な年収アップに成功したといえるでしょう。 なお、国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年収500万円を超える人の割合は33.8%なのに対して、年収700万円を超える人の割合は15.9%です。そのため、転職により年収500万円から700万円にアップをすることは可能であるとはいえ、簡単なことではないことも分かります。 一方で、転職により必ずしも年収がアップするわけではなく、21.7%は年収が下がっており、その平均額は34万1000円(中央値:40万円)です。ただし、年収を上げることだけが転職の目的ではなく、年収は下がっても「職場で気の合う仲間ができた」「残業が減った」「テレワークで働けた」などの理由で成功したと考える人もいます。