【ゼロヒャクは2.9秒】メルセデスAMG SL 63 S Eパフォーマンス 最高システム出力816psのPHEVが登場
足回りはどんな感じ?
■マルチリンクフロントサスペンションとアクティブアンチロール安定化機能 フロントには5本のリンクをホイールの内側にすべて収めたマルチリンク式が採用されており、そのため運動学性能が大幅に向上した。 ホイールをコントロールする部分とサスペンション機能を受け持つ部分を相互に独立させることで、高い横加速度を可能としつつ、ステアリングシステムに対する駆動力の影響を最小限に抑え、リアサスペンションにも、5リンク式が採用されている。 また、AMGアクティブ・ライド・コントロールサスペンションが採用され、アダプティブダンパーも2つの油圧接続を備える。 一方はダンパーの縮み側に、他方は伸び側にあり、全4輪におけるダンパーチャンバーとラインの接続は、アダプティブダンパーのコントロールバルブを介してなされている。 4本のサスペンションストラットを相互に油圧接続するとともに、ポンプとスイッチングバルブに対して圧力調整を行うことで、きわめて広いロールレートの確保と同時にロール動作の低減が可能となったことにより日常走行では、片側に凹凸があっても個別に補正されるため、快適性が向上する。 また、ダイナミックなコーナリング時には、油圧装置によりキャンバーの減少が能動的に抑制されることから、結果として高いキャンバー安定性が得られ、きわめて正確なコーナリングが可能となるという。 直進時には、ドライブモードや走行状況に応じて、ロールの原因となる個々の障害物に対して補正を行う。そのため、ドライバーも同乗者も極めて快適な走行を楽しむことができると述べた。 コーナリング時はロールが低減され、快適性とドライビングダイナミクスとの両面で効果が得られ、また、各ドライブモードの特性も、快適志向とスポーティな走りとの間の開きをいっそう広げることが可能になった。 ■リア・アクスルステアリング アジリティと走行安定性を向上させるリア・アクスルステアリングを標準装備。100km/h以下での走行時は、後輪が前輪と逆方向に最大2.5°に操舵されることにより、コーナリング時の回頭性を高めて卓越した俊敏さを実現。 100 km/hを超えると、後輪は前輪と同じ向きに舵角が与えられ(最大舵角0.7°)。これによりホイールベースを長くすることと同じ効果が生じるため、操縦安定性が高まると同時に、方向を変える際、後輪に働く横力がはるかに速く高まるようになり、ステアリング操作に対するレスポンスが素早くなると締めくくっている。
AUTOCAR JAPAN(執筆)