頭のいい子が幼少期に身につける“勉強以外”の習慣とは?小児科医がオススメする「脳の鍛え方」
朝6時に目覚めていれば、5歳の子なら夜8時、小中学生なら9時、高校生なら10時、大人でも11時には眠くなります。眠くなったら寝て、からだと脳を休める。それが翌日以降の最高のパフォーマンスを生むことは、どの年齢でも同じです。 本当は眠くてからだが悲鳴を上げていても、まだ家事や仕事が残っているから頑張らなくちゃ、と深夜に洗い物や書類づくりをしているようなお母さん、お父さんもいるようですが、それはいけません。 夜はさっさと寝て、少し早起きして朝にこなしたほうが、家事も仕事もはかどるのです。ぜひ一度やってみてください。 ● 「からだの脳」成長を実感した 高校生の驚きの一言とは? どうしても朝起きられないので出席日数が足りずに進級できず、通信制高校に転校した17歳の高校生がいて、彼女にも早起きの大切さを根気よく伝えていました。挫折しながらも朝早く起きることに何度も挑戦していたところ、ある日、「先生、今朝私、5時半に本当にパチッて目が覚めたんです」とうれしそうに笑顔で話してくれました。
「起きても頭が痛くないし、すごく爽快で、お腹がぐーって鳴って、朝ごはんもパクパク食べられたんです。びっくりしました」と。 その子は頑張って有名な高校に入ったのに、朝起きられないせいで出席日数が足りず、1年で退学することになってしまっていました。普通なら落ち込んで立ち直れないことも考えられますが、まずは朝起きることから、と自ら生活を変えて、5時半に起きられるようになった。これができればもう大丈夫、と思っています。 そして、「私、なりたい職業があるんです」と言って夢を聞かせてくれ、獣医師になるべく、前向きに勉強に励み始めました。その職業の就職実績の高い大学を探してきて、オープンキャンパスで訪問し、大学の先生に偏差値や受験科目・勉強のコツなどを自ら質問してきたそうです。すばらしい変身ぶりです。これこそ本当の受験だな、と感心しました。「からだの脳」を作ることの大切さを実感できた事例です。
成田奈緒子