自宅のソーラーパネルで発電した電気は「10年」経っても買い取ってもらえる?買取制度満了後にどうなるのかが気になります…
太陽光発電の買取価格は年々低下……それでも始める価値がある理由
経済産業省資源エネルギー庁によると、2012年度における太陽光発電の余剰電力の買取価格は42円でした。2024年度は16円、2025年度からは15円であることを考えると、買取価格は大幅に低下していることが分かります。 中には、買取価格が低下しているため、太陽光発電の導入はメリットがなくなっているのではないかと考える方もいるでしょう。それでも太陽光発電を始める価値がある理由として、以下の2つが挙げられます。 ・太陽光発電の導入費用が下がっていて費用の回収が見込める FIT制度の買取価格が低下している理由のひとつに、太陽光発電が普及してきたことが考えられます。普及によって太陽光発電の導入費用も下がっています。 例えば1キロワットあたりのシステム費用平均値は、2012年度が46万5000円だったのに対し、2021年度は28万8000円です。導入費用が下がっていることから、FIT制度の買取価格が低下しているとしても、10年後には費用を十分に回収できている可能性が期待できます。 ・自家消費で電気代を大幅におさえられる FIT制度が満了した後も、太陽光発電で作り出した電気を自家消費することで、通常支払うことになっていた電気代をおさえられます。特に電力会社の値上げが発表されて電気代の高騰が続く昨今、太陽光発電で作り出した電気を自家消費することで、売電して収入を得るよりも大きなメリットがあると考える人もいるようです。
FIT制度満了後も発電した電力は買い取ってもらえる! 満了後の選択肢を考えてから始めることも大切
住宅用太陽光発電電力の余剰電力は10年間で固定価格での買取期間が終了しますが、それ以降も余剰電力は電気事業者に買い取ってもらえます。しかしFIT制度満了後の買取価格は新しい単価となり、大幅に値下がりする可能性があるため注意が必要です。 売電による収入は減少すると予想されますが、自家消費により電気代を大幅におさえられたり、災害時の停電などに備えられたりするメリットがあります。住宅を新築するなどのタイミングでソーラーパネルの設置を考える場合には、買取期間満了後の選択肢についても考えておくとよいでしょう。 出典 経済産業省資源エネルギー庁 どうする?ソーラー よくあるご質問 【制度に関して】Q2 買取期間満了後に何もしないで放置しているとどうなるのですか。【自家消費・売電に関して】Q1 自分の買取満了時期を知りたいのですが、どうすればよいですか。 経済産業省資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー 買取価格・期間等(2024年度以降)2024年度以降の価格表(調達価格1kWhあたり) 太陽光 経済産業省資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー 買取価格・期間等(2012年度~2023年度) 平成24年度の価格表 太陽光 経済産業省 調達価格等算定委員会 令和4年度以降の調達価格等に関する意見 1.太陽光発電(6)住宅用太陽光発電の2023年度の調達価格【参考20】住宅用太陽光発電のシステム費用の推移とその内訳(22ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部