松山英樹を狂わせた〝1カ月ブランク〟日本凱旋も出遅れ53位「残念です」 米男子ゴルフ「ZOZOチャンピオンシップ」第1日
◇米男子ゴルフ「ZOZOチャンピオンシップ」第1日（24日、アコーディア・ゴルフ習志野CC＝7079ヤード、パー70） 【写真】松山英樹と談笑する石川遼 今季2勝で米ツアー通算10勝の大台に乗せた。パリ五輪でも銅メダリストになった。そんな松山英樹（32）の日本凱旋である。ティーイングエリアだけでなく、ホール沿いも多くのギャラリーが埋めた。期待度はMAXだったが、結果はご本人のひと言が物語っている。 「残念です」 ため息があった。10番インからのスタート。11番（パー4）でちょっとしたアクシデントがあった。ティーショットが大きく右に曲がった。そのボールが2打目地点のギャラリー観戦エリアにいた男性に当たった。トーナメントではたまにあるシーン。幸い男性にけがもなく、大事には至らなかったが、もしかして〝動揺〟？！ 直後のラフからの2打目、グリーンを狙ったが、左に引っ掛けてしまった。3打目もピンに寄らず、パットも決まらずでボギーが先行してしまった。後半の3、4番で連続バーディー。「いいきっかけが見つかったかな」と思った直後の5番でボギー。バーディー必須の6番（パー5）でスコアを伸ばせず、「どちらも怒りがわいてきて、もう流れがないな」とうなだれた。 初日4バーディー、5ボギーも1オーバー。53位タイと出遅れたが、これって松山の〝予想通り〟？！ 9月下旬の「プレジデンツカップ」（カナダ）以来の実戦だった。この間、「ほとんど何もしてないです」と。メダリストも約1カ月のブランクはこたえたようだ。 調整不足は否めない。前半の17番（パー4）はパーで切り抜けたが、ドライバーを大きく左に曲げるなどショットに安定さを欠いていた。さらにパッティングも5メートル前後に苦しんでいた。 とはいえ松山にも意地がある。会見を終えると練習場へ。ショット、アプローチなどみっちり1時間半を費やした。「日本のファンに喜んでもらいたい」という気持ちが〝特打ち〟になったのだろう。練習後、サイン攻めにあった。丁寧に対応する姿があった。2日目以降、「世界のMATSUYAMA」を見せてもらいたいものである。 （清水満）
