万智、カウンター足関節で一本勝ち 勝利の裏にメンタルトレーニング「冷静に戦えた」
試合前にはセコンドのドミネーターをへとへとに
格闘技イベント「DEEP JEWELS 47」(東京・ニューピアホール)が23日、行われた。第7試合では万智(フリー)がアム・ザ・ロケット(タイ)に2R・一本勝ちを収めた。 【写真】「まさに美人」とうっとり、DEEPデビューを果たしたラウンドガールが肉体美を披露したショット ケージチェックで一番動いていたのが万智だった。セコンドの弥益ドミネーター聡志とケージ際の攻防を力を入れつつ入念に確認した後、スタンドの展開も反復。時間いっぱい使い最後まで中にいた。ドミネーターの額には汗が光、へとへとだった。 落ち着いてセコンドの指示を聞きながら戦っているのが印象的だった。万智は1Rはスタンドで勝負した。肩を動かしたり、タックルを狙うかのように姿勢を下げるフェイントを入れながらローキックじゃジャブを入れ、相手にペースをつかませなかった。残り10秒の場面ではハイキックも当てていた。 2Rは序盤でストレートを被弾すると前に出てきた相手の足をキャッチしそのままテイクダウン。得意のグラウンドの場面でもすぐに極めに行くことはせずパンチを入れていた。立ち上がり打撃を入れようとするところで足をすくわれる、今度は足関節を狙われる展開になるが落ち着いて対処。逆にカウンターでヒールフックを極め一本勝ちを収めていた。
大みそかRIZINに出られない理由「試合は面白いんですけど」
試合後の囲みで万智は「1R目は(目標であった)打撃できたかなって感じではあったんですけど、KOする気満々だったのでちょっと悔しいです」と唇をかむ。足関節のやり取りについて「自分、足関節効かないんですよ(笑)。すごい特殊な能力を持ってて。想定していたので怖さはなかったです。逆に取りにきてくれたらカウンターで取れるので」と涼しい顔をしていた。 セコンドの言う通りに動けていた部分については「前回は2連敗してからの復帰戦だったので、1R目にすごい焦って気持ちに余裕がない状態。もう何も聞こえないし、自分のやろうとしたこともできなくて……。今回はメンタルトレーニングも始めて、そういう部分で冷静に戦うことができました」と明かした。 試合後のマイクでは大みそかRIZINへの参戦をアピールするかと思いきやさいたまスーパーアリーナの隣で開催しているグラップリング戦へ立候補した。その理由について「自分はまだ大みそかじゃない」と“RIZINオタク”ならではの分析をしていた。 「ファンとかをもっとつけないと。試合は面白いんですけど、SNS面白くないので、ちょっと頑張らないといけないとなと。大みそかに出るほどじゃないと思うので。そこらへんあげていきたいなと」 またドミネーターが汗をかいていたケージチェックについては「試合前は動かないと落ち着かないのでいつもあれぐらいです。ケージチェック前にも近くのジムで3、4Rぐらいスパーもしてきました」と説明していた。
ENCOUNT編集部