「年間300万円違ったんですよ」ライオネス飛鳥が明かす、長与千種との“給与格差”「当時は知らなかったので…」引退後に知った全女の“カネ払い”
Netflixのドラマ『極悪女王』のヒットによって、今ふたたび、ダンプ松本やクラッシュ・ギャルズが活躍した80年代の女子プロレスが注目を集めている。芸人・玉袋筋太郎、構成作家の椎名基樹、プロレス格闘技ライターの堀江ガンツの3人が、当時の女子プロレスラーや関係者にインタビューした『玉袋筋太郎の全女極悪列伝』(白夜書房)より、2023年に収録したライオネス飛鳥のインタビューを抜粋して紹介する。飛鳥の証言で振り返る、クラッシュ・ギャルズの舞台ウラ。《全3回の初回》 【貴重写真】芸能人水泳大会ではしゃぐクラッシュギャルズ、「いいとも!」でタモリとの3ショット、見たことある?全女伝説レスラーの現役時代を、貴重写真で振り返る。 ◆◆◆ 玉袋 飛鳥さんと女子プロレスの出会いっていうのは、どんな感じだったんですか? 飛鳥 好きになったのは中学生の時ですね。それまでは嫌いだったんですよ。私はすごい肥満児で背も高かったから、よく「プロレスラーになれ」とか言われて。頭の中は女子プロレス=肥満児っていうイメージで、コンプレックスだったんです。でも、中1の時にたまたまテレビでビューティ・ペアを見て、ジャッキー佐藤さんもマキ上田さんもスタイルが良かったじゃないですか? それでジャッキーさんが大好きになったので、「絶対にジャッキーさんみたいになる」って決めて、そこから20キロ痩せました。 玉袋 すげえ! どんなダイエットグッズよりジャッキー佐藤を見ろ、と。 飛鳥 ジャッキーさんを見た日から毎日、腹筋300回やって炭水化物を食べなくなりましたから。 椎名 その頃から炭水化物カットのダイエットしてたんですか? 飛鳥 ご飯粒を抜くと痩せるっていうイメージがあったので。それまではお姉ちゃんのおかずを盗んで食べてたくらいなんですけど(笑)。炭水化物抜き、甘いものも一切摂らなくなりました。ジャッキーさんがいなかったら、今の人生はないですね。 玉袋 そういう女の子がたくさんいたんだろうな~。ビューティ・ペアみたいになりたくて女子プロレスを目指すっていうね。飛鳥さんは、男のプロレスには興味なかったんですか? 飛鳥 私はプロレス自体より先にジャッキーさんが好きになったので、男子のプロレスは一切見ることはなかったです。自分の世代の女の子が憧れるのは、ピンクレディーか宝塚のベルサイユのばら、それかビューティ・ペアかで、私はビューティ・ペアだったんですよ。 椎名 その3つが、女の子が「カッコいい」と憧れる対象だったんですね。たしかにピンクレディーって、女の子女の子してないもん。 ガンツ 振り付けもダイナミックで、アスリートっぽいですもんね。
【関連記事】
- 【続きを読む/#2】「先輩方はキャバレー回りから始めて…」クラッシュ・ギャルズはいかに女子プロレスを“変えた”のか? ライオネス飛鳥が抱いた「時代を壊したい」という夢
- 【続きを読む/#3】「おまえらに退職金渡しておくわ」ライオネス飛鳥が受け取った“700万円”…年間300試合と芸能活動を行ったクラッシュ・ギャルズの“ギャラ事情”
- 【貴重写真】芸能人水泳大会ではしゃぐクラッシュギャルズ、「いいとも!」でタモリとの3ショット、見たことある?全女伝説レスラーの現役時代を、貴重写真で振り返る。
- 【秘話】「『裸になれ』って。みんな脱いでるから…」新人時代の長与千種が見た、全女・松永一族の素顔「何十億も一瞬でなくす」「賭けの対象にされました」
- 【全女伝説の廃墟】「総工費5億円」が今では廃墟に…あの『極悪女王』でも話題 37年前“全女”全盛期に完成の“伝説の施設”「リングスター・フィールド」を訪ねてみた