ナワリヌイ氏は「突然死症候群」 ロシア当局が母に説明、陣営反発
ロシア北極圏の刑務所で死亡した反政府活動家ナワリヌイ氏の陣営幹部ジダーノフ氏は17日、刑務所を同日訪れた母親と弁護士が、当局から死因について「突然死症候群」だと知らされたとXで明らかにした。ナワリヌイ氏の広報担当者ヤルミシュ氏はXで、事件性がないとする当局に対し「彼らはいつもうそをつき、痕跡を消す」と猛反発した。 【写真】ナワリヌイ氏妻「アレクセイならやはりここに」
ヤルミシュ氏は、当局が弁護士に対し、遺体の検査が終わって事件性は認められなかったと通知したことを明らかにした。陣営は家族への遺体引き渡しを求めているが、当局は応じていない。 ヤルミシュ氏はロイター通信に「指導者を失ったが、理想や信念は失っていない」と語り、陣営の活動継続を表明。政権がナワリヌイ氏の死を望み「(毒殺未遂に遭った)3年前の計画通り、殺害した」と指摘した。責任はプーチン大統領にあると非難し、欧米の指導者にプーチン政権への圧力を強めるよう訴えた。 ナワリヌイ氏を追悼する動きはロシア各地で17日も続いた。人権団体「OVDインフォ」によると、献花などをした401人が拘束された。