761馬力に大幅強化? アウディの最上位EV、改良へ 内外装も一新
eトロンGTがフェイスリフト
ドイツの自動車メーカーであるアウディは、EVのeトロンGTの改良型を2024年に投入する。内外装に手が加えられるほか、パワートレインも強化される見込みだ。 【写真】アウディの頂点に立つ電動グランドツアラー【eトロンGTの改良型プロトタイプと現行型を写真で比較】 (33枚) 今回、改良型のeトロンGTのプロトタイプがドイツで目撃された。デザインを隠すカモフラージュは少なく、開発の最終段階に入っていると予想される。外観的には、来年発売予定の新型SUV、Q6 eトロンとの共通点も見られる。 また、フォルクスワーゲン・グループ内の兄弟車であるポルシェ・タイカンに倣い、空力性能に優れたフロントおよびリアバンパー、フロントグリル、新デザインのアルミホイールが採用される。 フェイスリフトとしては珍しく、前後のライトデザインは変わらないようだ。リアエンドを見ると、ディフューザーの存在感がより際立っており、大型のサイドブレードでバンパー付近の空気を整えている様子が窺える。 このプロトタイプはレッドのブレーキキャリパーとフロントの冷却開口部を備えていることから、高性能モデルのRS eトロンGTではないかと考えられる。 現行型のRS eトロンGTは最高出力646psを発生し、0-100km/h加速は3.3秒とされているが、今回の改良ではポルシェ・タイカン・ターボSと同じ最高出力761psのパワートレインが搭載される可能性がある。 現時点では、93kWhバッテリーの改良を示唆する情報はほとんどないが、最長480kmの航続距離をさらに改善するために効率性に関するアップデートが施される可能性が高い。 プロトタイプでは確認できなかったが、インテリアも一新されると見られている。新型Q6 eトロンのように、デジタル機能と使いやすさに焦点を当てた「人間中心」のMMIインフォテインメント・システムが導入されるだろう。
ジョナサン・ブライス(執筆) 林汰久也(翻訳)