【鈴木亮平さんの“XYZ”】Netflix映画『シティーハンター』についてお聞きしました!
【SPECIAL INTERVIEW】知っているようで知らない“カメレオン俳優”の素顔に接近! 鈴木亮平さんの「A to XYZ」
作品によって、心も体も変幻自在。歴史に残る実在の人物から、架空の世界の荒唐無稽なキャラクターまで見事に演じきる鈴木亮平さん。役に隠れた素顔を知りたくて投げかけた質問に、真摯に答えてくれました! PROFILE: すずき・りょうへい●1983年生まれ、兵庫県出身。ドラマ『西郷どん』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『エルピス―希望、あるいは災い―』、映画『俺物語!!』『孤狼の血 LEVEL2』『エゴイスト』など数多くの作品に出演。この春から『世界遺産』(TBS系・日曜18時~)のナビゲーターも務める。期間限定で公式Instagramを開設中。 Instagram:ryoheisuzuki_cityhunter X:ryoheiheisuzuki コート¥495000・シャツ¥195800・パンツ¥286000・靴¥192500/ジョルジオ アルマーニ ジャパン(ジョルジオ アルマーニ) 靴下/スタイリスト私物*
XYZ:映画『シティーハンター』について
▶カッコよくておバカな主人公の二面性を振り切って演じました 今回、映画『シティーハンター』で、冴羽獠役を演じさせていただきました。原作の北条司先生が生み出した珠玉の名作、たくさんの人に愛されている伝説の主人公。お話をいただいたときは、責任と愛情を持って大切にお預かりしようと背すじが伸びましたね。獠は、裏社会の難題を処理する凄腕スイーパー。抜群の戦闘能力を持つ一方、無類の美女好きでもある彼が、依頼を受けるときの暗号が“XYZ”。 この作品の魅力は、シリアスな部分とコミカルな部分、カッコいい獠とおバカな獠、と二面性があるところだと思うんです。両極の表現が必要でしたが、“獠ちゃん”は僕自身の心の中にも子どもの頃から住み続けている存在なので、迷いなく振り切ることができました。 獠を演じるうえでは、顔がシャープに見えるように体づくりをしたり、胸を張る特徴的な姿勢を研究したり。ガンアクションも大きな要素で、難しかったけれどやりがいがありましたね。実は僕、バーテンダーのバイトやテーブルマジックの経験があって。手先を動かして見せ方を工夫するのは意外に得意かも、といううれしい発見も(笑)。 今作は、『シティーハンター』の始まりの物語。序章ではあるものの、獠やヒロイン・香のキャラクターに触れて、たっぷり“読後感”のようなものを味わってもらえることを目指したつもりです。ただ、原作ファンの方が「懐かしい!」と思い出に浸るだけの作品にはしたくなかった。むしろ、原作を知らない方に「『シティーハンター』っておもしろい!」「もっと続きを見たい!」と思ってもらえたら幸せですね。 撮影前もとても緊張していましたが、撮影後の今はホッとするどころか、完成作がどう受け止められるのかと、さらにプレッシャーを感じています。でも僕は、プレッシャーもいいものだと思っていて。高い山を乗り越えれば、きっとまた成長できるはず。それを楽しむほど余裕はないけれど、自分のためになる経験だと信じているんです。今後も、「自分にできるのか!?」と戸惑うようなチャレンジングな役に取り組んでいきたい……たとえば、水泳選手の役とかね(笑)。 最近は、ありがたいことに座長を務めさせていただくことも増えました。僕が心がけているのは、“自然体でいること”。無理してカッコつけても、ダメなところがバレるんですよ(笑)。そしてもう一つは、“やりがいのある現場にすること”。作品づくりは、手を抜いたらおもしろくない、厳しいだけでも嫌になる。主役の人間が全身全霊で向き合うことで、チームのメンバーの「自分も全力で勝負しないと!」という気持ちを高めることができたら──。それが、いい作品を生み出すことにつながるんじゃないかな、と思っています。