高学歴高収入のファザコン女性が結婚した「収入ナシ優しいイケメン」の秘密
「サピックスではずっと成績上位クラスでした」
今回の依頼者、40歳の葉子さんは、メーカーに勤務するキャリア女性です。日本の有名な大学を卒業後、海外留学もしています。容姿端麗で、問題解決能力と理解力が速く、学習塾で問題を解き続けた人に特有の「最初に自分の見解を述べる」というコミュニケーションをします。聞けば東大進学率の高さで注目される、私立の中高一貫校の出身でした。 冗談っぽく「サピではずっとアルファの前席(大手中学受験塾で成績上位者を続けたこと)です」と言い、ユーモアを発する余裕があるとホッとしました。私は子供が絡んでいると聞いていたので、緊張していたのです。 「夫とは、1年前にマッチングアプリで出会いました。母から結婚を急かされたこともあります。この母が2人の子供がいるバカな妹と比べてくる。 “ママしか言えないことだから言うね。子供を産むのは今がラストチャンスよ”と。母も相当な覚悟を持って、忠告してくれたことがわかったから、私も頑張ったんです」 葉子さんの母は、娘に対して、一切の意見をせずに見守ってくれたそうです。その母に「結婚して子供を産むならラストチャンス」と言われたから、期待に応えたい葉子さんは頑張ったのです。しかし、婚活は難航。葉子さんのハイスペックっぷりに、男性がおそれをなしてしまったそうです。 「結婚相談所は“可愛いお嫁さん”を求める男が多いと知っていたので、マッチングアプリしかない。マッチングはバンバンできるのですが、いざ会うと一緒にいると落ち着かない、とよく言われました。あとは、あなたの貴重な時間を奪って申し訳ない、とも……」
父が超イケメンで優しいんです
葉子さんにはかつて、交際していた人もいたそうですが、皆別の女性と結婚してしまったそうです。 「私、持って半年なんですよね。理想が高いから、蛙化現象(相手のささいな行動で好きな気持ちが冷めること)が早いかも。男がカッコつけている姿を見ると冷めてしまうし、私に学歴や年収で小さくマウント取ってくると、ムカつく。あと私の父が超イケメンで優しいんです。私が望むことはなんでも叶えてくれる。父の問題解決能力や経済力は求めていませんが、せめてカッコよさくらいは欲しい」 葉子さんは偉大な父と恋人を比較して、物足りなさを感じ続けてきたのかもしれません。 アプリ婚活が難航していたところ、夫は葉子さんに出会います。 「仕事がうまくいかない夜、飲みたくなって新宿のバーに入って飲んでいたら、男にナンパされ飲んでいたら、腰が立たなくなってしまった。そのとき、店にいた夫が助けてくれたんです」 夫は葉子さんがトイレに行ったすきに、男が酒に薬を入れるのを見ていたそう。そして「お、久しぶり元気だった?」と知り合いを装い、葉子さんを保護。店の外に連れ出し、水を飲ませて吐かせてくれたそうです。 「指を口に突っ込んで吐かせてくれたんですよ。そういうところが大好きになっちゃって。意識がもうろうとしながらも、この人とは別れたくないと思って、ホテルに行き男女の関係になったのです」