お餅の窒息事故は正月三が日に集中 高齢者と子ども「丸くつるっとした」食品も要注意
メ~テレ(名古屋テレビ)
年末年始、食べることが多くなる「お餅」。のどに詰まらせて窒息する事故の報告が、この時期に相次ぐといいます。「万が一」に備え、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。 名古屋市千種区で、地元の商店街による年末の恒例行事「餅つき大会」がありました。 夢中で餅をほおばる子どもたちですが、保護者の中には、そんな子どもの姿に注意を払う人も――。 「目を離すと何があるかわからないので、餅は大人がいるところで食べさせ、小さく切るなど、やれることはやっています」(保護者)
高齢者の死亡事故は1月に集中
餅を食べる機会が増える、この時期。 気をつけたいのは、餅をのどに詰まらせる窒息事故です。 消費者庁によりますと、餅による高齢者の死亡事故は1月に集中し、特に正月三が日が多くなっています。 名古屋市内の高齢者施設では――。 「つきたてのあんころ餅とか、おいしい」(84歳) 「(餅は)詰まったり、食べにくくないように、ちょっと切ってから食べる」(83歳) お年寄りのみなさんも大好きな餅ですが、この施設では餅の提供を控えているといいます。
「白玉」で代用するケースも
「餅は粘り気があったり、のどに引っかかりやすかったりと、大きいまま飲み込んだ時に詰まりやすいのはあるかなと思う」(らもーれ天白医療モール 吉田竜也 施設長) 吉田さんによると、噛む力が弱くなる「総入れ歯」の人や、お茶などを飲んだ時にむせることがある人は、餅をのどに詰まらせるリスクがあるといいます。 施設では、餅の代用品も――。 「白玉で代用するケースもある。少し小さくすることはもちろんだが、なるべく粘度が少ないものを選ぶといい」(吉田施設長)
子どもも注意が必要
気をつけなくてはいけないのは、高齢者だけではありません。 噛む、飲み込むなどの食べる力が発達途中の子どもは、餅だけでなく、うずらの卵やこんにゃくなど「丸くてつるっとしているもの」にも注意が必要です。 「のどの幅が小さい、よくかめないので、(食べ物を)飲んだ時に、のどで詰まってしまい窒息する可能性もあるので、一口サイズに切って、食材の大きさで工夫した方がいいと思う」(調理を担当する武島由梨さん)