「変わらずライデル・マルティネスとして全力でプレー」 巨人と契約合意でコメント 「2025年がジャイアンツの年になるように」
巨人は16日、中日を自由契約となっていたライデル・マルティネス投手(28)との契約合意を発表した。入団会見は来日後に行う予定。マルティネスは球団を通じて「これまでと変わらずライデル・マルティネスとして全力でプレーし、2025年がジャイアンツの年になるように頑張ります」とコメントした。 ◆ライデル・マルティネス、涙…涙…でキューバ帰国【写真複数】 シーズンでは得点力不足に悩み「投手のおかげで勝てた」と繰り返した阿部監督にとって、待ちに待った超大型補強だ。今季、12球団トップの救援防御率2・27を誇る巨人に、自己最多の43セーブを挙げた最速161キロの剛腕が加わるメリットは計り知れない。 守護神の大勢は今季防御率0・88と抜群の安定感を誇るも、2年続けて故障で離脱。防御率1・09のマルティネスをクローザーに据えれば大勢の負担が軽減できるとともに、8回大勢―9回マルティネスの豪華すぎるリレーが実現し、終盤の不安は完全に解消される。 阿部監督はリリーフ陣のコンディションを重視し、今季も9月まで原則として3連投を避けてきたことが好成績につながった。マルティネス加入によって勝ちパターンの負担はさらに分散され、一人一人が年間を通じてベストな状態を保つことも期待できる。 今季日本一のDeNAとの争奪戦を制したことも大きい。投手力に不安のあるDeNAにマルティネスを取られていたら、来季のセ・リーグ連覇と日本一を狙う巨人にとって深刻な脅威となったはずだ。 巨人はリーグMVPに輝いた菅野がメジャー挑戦を表明しているが、先発陣の不安を補って余りある補強に成功。12球団随一となる鉄壁のブルペン陣で白星を確実に重ねていき、来季こそ悲願の頂点をつかみ取る。 ▼ライデル・マルティネス 1996年10月11日、キューバ生まれ。国内リーグを経て2017年に育成選手として中日に入団し、18年に支配下登録された。19年のシーズン終盤から抑えに定着すると、22年に39セーブで初のセーブ王を獲得。今季は60試合登板で自己最多の43セーブを挙げ、2度目のセーブ王に輝いた。通算成績は303試合登板で14勝18敗166セーブ42ホールド、防御率1・71。右投げ左打ち。193センチ、93キロ。
中日スポーツ